この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
人を感知するタイプの灯りだったらしい。
そう言われてみれば、大学のトイレにはそんな機能が付いていた気もする。
一歩後ずさって後ろを見た。
しばらくじっとしていたが、影が来る様子はない。
時間とともにライトが消えて、辺りは静かな暗闇に戻る。
「本当にこのあたりには影が居ないみたいだ……」
「それは良かった」
小さな呟きに呼応するように、栗橋の声が聞こえた。
びくりと肩が揺れる。
音に敏感になっている状態なのに、こんな風に声をかけてくるのは悪趣味じゃないだろうか。
苛立ちを隠しきれずに押し黙ると、栗橋は慌てた様子で謝罪を口にした。
「驚かせたか。すまない。でも、声をかけていい状況なのか、わからなかったんだよ」
「そんなこと、******************
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