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私の名前はナナチ。元人間だけど、今は半分機械の身体になった。だからナナシじゃないよ。でも、そんなことみんな気にしないみたいだった。変な名前だって笑われたけど、別に気にしてなかった。
ここは『黒笛』のリーベリさんの家。その二階にある部屋の中で私は一人きり。
「ふあぁ……ねみぃや……」
そう呟きながら、あくびをする。昨日はあんまり寝てないしね。今日はちゃんとお昼まで寝ようかなぁ……なんて思いつつベッドの中で寝返りを打つ。
今は何時ぐらいなんだろうか? 時計を見ると、ちょうど正午だった。そろそろ起きないと、お母さんに怒られるかも。
「ふあ~っ」
もう一度大きな欠伸をして、僕は身体を起こす。さっきよりも眠気が強くなってるのは気のせいではないと思う。でも仕方がないよね。だって夜更かししてたんだから。
(えぐっ)
ところもある。
一方で、孤児ゆえなのか、その天真爛漫さ故に辛い経験をした過去があり、それ故人の気持ちを理解しようとする優しさを持つ。
なお、普段の行動や言動からは想像できないかもしれないが、実は彼女なりに考えがあって行動していることが多く、「誰かのためになることをしたい」という思いが強い。そのため危険を恐れずに行動できるのだが、それが結果的に危険な目に合うことにつながることもある。
性格的には楽天家でありつつも冷静沈着。物事の本質を見抜く洞察力と観察眼を持つ反面、自分の興味のあるものしか見ようとしない偏ったところがあり、それが原因でトラブルを起こすことが多い。
その正体は、遥か昔に作られた人造人間(オートマータ)であるが、人間のような高度な知能を持ちながら、どこか不完全さを感じさせる存在である。そのため、時折自分が何者かがわからなくなることがあり、自分自身について悩むこともあった