俺は社畜だ。急にこんなことを言われて困るだろうが本当だから仕方がない。理不尽に上司にキレられ仕事を押し付けられる毎日にストレスが爆発しそうだ。そんな俺にも癒しがある。刀剣乱舞だ。妹に勧められ始めたが最初は女受けのゲームだろとしか考えていなかった。実際にはそんなことはなく育てるのが楽しくなったのだ。箱推しの俺だが特に推している刀剣男士がいる。一期一振だ。ロイヤルと言われるだけあって紳士なところや意外にも闇を抱えていること、弟思いなところなど…とにかく俺に深く刺さったキャラクターだった。ある日深夜0時が過ぎたころいつも会社で寝泊まりする俺が刀剣乱舞を開くと同時に強い目眩がおきた。栄養失調にはよくなるので頭は冷静だった。しかし今回は何かが違う。それを理解した瞬間最初に思い浮かんだのは親でもなく上司でもない一期一振だった。ああ…もう一度だけ会いたかったな…そう思い死を受け入れようとした次の瞬間俺のスマホが光った遠のく意識の中「やっと会えますな」と聞こえた気がした…
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ここはどこだ?俺が目を開けるとそこは広く神秘な光があるような空間だった。混乱していると急に誰かに声をかけられた。耳になじむ声、間違いない一期一振だ。
「どうかしましたかな〇〇殿」
俺は混乱した。何故名前を最推しが知っているのか、何故目の前にいるのか。ここの空間も何なんだ?
「ああ、ここは私の神域ですな。〇〇殿を留めるには此処しか無かったもので」
心を読まれた!?唖然としていると一期一振が続けて話し始めた。
「〇〇殿、あなたは現世で死にました」
ああ、やっぱりそうか…まぁ嫌気が差していた日々がやっと終わったのだからいいだろう…俺はこのあとどうなるのだろうか…天国か地獄に行くのだろうか…考え込んでいた俺に一期一振は話しかけた
「そこで〇〇殿、転生していただきたいのです。」
なんだと…!?輪廻転生系だったのか
「私は〇〇殿の魂を気にいってしまい本来は魂が帰るところを神域に閉じ込めてしまったのです。これくらいはさせていただきたい…」
そうだったのか…でもなぁ急に言われても…
「選択肢を作りましょう。1つ目、この神域に留まり私のサポートをする。2つ目、私(一期一振)として顕現し、時の政府で働く。3つ目、私として顕現し、本丸で働く。4つ目、…消滅する…」
一つ物騒なのでたな!?ん〜まあ時の政府で働くのもいいが転生しても社畜になるのなんてごめんなので本丸で働きたいな
「分かりましたでは、ご武運を祈りますぞ」
え、今ぁ!?
「…?あ、間違えて厚樫山にしてしまいました…!どうしましょう…加護を差し上げます。申し訳ないです…」
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