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火葬場のシーンのとこなんか好きだわぁ…あおきし最近見てなかったから栄養補給出来たわ😊
⚠︎死ネタあり⚠︎
君は消えてもうた。いきなりパッと姿を消して。
「あれ…?青山?何処におるんや」
家探しても何処におらんかった。やから俺は外に出て君を探した。呼吸を忘れてしまうぐらいに。必死に。
「はぁッ….はぁッ…..青山何処におんねん….」
不安がよぎり始めた。君が居ないから。俺は怖かった。君の笑顔が無いと不安やから。
「はぁッ…..はぁッ…..」
吸い込まれてくように俺は路地裏に行った。理由は分からんけど、そこに君が居る気がしたから。そのまま奥に歩いて行った。
「!!!青山!!」
路地裏に愛おしい君が居た。大好きな君が居た。あれ…可笑しいな、君の周りは血だらけや。どないしたんやろ。
「あ、おやま….?」
俺は恐る恐る近づいた。君が一言も喋らないから、動かないから。怖かった。凄い怖かった。
「青山ッ…..」
「…….」
君の呼吸はもう無くなっていた。辛いな、君の笑顔、見たいな、君の可愛らしい仕草見たいな。大好きな、大好きな君の顔が見たいな。
「あ、おや”まッ……」
「…….」
路地裏で君はひとりぼっち。きっと辛かったよな。
ごめんな、そばに居らんくてほんまにごめんな。血塗れで痛かったよな、苦しかったよな。
謝っても君は返事をしてくれへん。すごく寂しい。嗚呼、また笑ってや、また俺とお喋りしてや。
「返事、し”てや…..」
「……」
君の冷たい手を握ると不思議な感覚になった。もう君は居ないはずなのに君が居るような気がしてほんのり手が温かく感じて…..でも下を向きっぱなしの君を見て俺はまた現実に戻ってしまう。
「ッ”~~~~……」
「…….」
俺はずっと泣いた。君と二人きりの路地裏でずっと、また、あの暖かい家で君と明日を迎えたかった。君とまだまだずっと居たかった。やりたい事だって沢山あった。なのに、なのにどうして君は俺を置いて居なくなってまうんや….
「お家、帰ろうなぁ…..青山…..」
「…….」
瞼を閉じてる君の顔を見て、美しいと思ってしまった。君はいつでも何処でもほんまに美しいな。俺がちゃんと、弔ったるから….
「…….」
「…….」
君は燃やされてしもうた。火葬されてもうた。俺は嫌やった、やから従業員の袖を引っ張った。君が燃やされると俺とか思い出が全部無くなってまう気がしたから。そんなんいやや。
「や”めてやッ…..!!」
「で、ですがちゃんと火葬しないと….」
「岸本、ええ加減にし、そんな事したら青山困ってまうわ。」
「渋谷、の兄貴…..」
兄貴は俺の為に怒ってくれた。おおきに。君と一番長く居るのは俺やのに、君の気持ちも理解出来へんまま自己中心的に行動してしまった事に反省した。君の事、ちゃんと弔ったらんと君はきっと困るよな。
「…….」
君のお墓に俺はお参りした。君は今頃向こうで何しとるのかな、先に空へ旅立った仲間と一緒に呑んどるのかな。そんな事ないと思うけど俺の事、待ってくれとるのかな。
「青山がおらんとやっぱり、寂しいわ…..」
君とまた一緒に笑える日を願いながら、俺は今日も息をして生きて行く。俺はそのまま君のお墓から離れた。
「大好きやで、青山…….」
「俺も大好きだよ、岸本…..」
そんなん分かっとるよ、青山。俺も青山の世界一愛しとる。言葉に表せんぐらいにな。