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羽海汐遠
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Kまにあ
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鏡台に座って左を見ると侍女のキャシアがベロニカの髪飾りを選んでいて、右を見ると侍女長のジェマが朝のお茶と少量のフルーツ、新聞を用意してくれている。
これは日常の光景。でも今朝は、いつもと違っていた。
うろうろと左右にさまよわせていた視線をようやく鏡に合わせると、背後にベロニカの姿形でブラッド公爵家の侍女の制服を着たローズが立っている。
ベロニカの身を心配し、ローズが単身で会いにきてくれたのが昨日のこと。
ローズは状況を確認できれば去るつもりだったようだが、アダムの『侍女として雇用する』という鶴の一言で、この屋敷に留まることになった。
ローズを一人で帰らせることも、どこかの街宿に泊まらせることもベロニカには考えられなかったが、まさか自分の侍女になるなんて想定外だ。
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