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「……あ? どこだここ……」
左馬刻が目覚めると、見知らぬ森の中だった。
見回すと、自分以外にも山田一郎、飴村乱数、神宮寺寂雷、白膠木簓、波羅夷空却がいる。
「え〜! なになにここ!」
乱数が起き上がり、てくてくとなりそうなほど軽い足取りで歩く。
「飴村くん、あまり歩き回らないでください」
寂雷が溜息をつきながら乱数を止める。
「んだここ…… 」
空却が頭をかきながら周りを見渡す。
一郎は空却について行って周りを見ている。
「ほへ〜なんやここ……暗いなぁ……」
簓が常時持っている扇子を口の前でぱっと広げる。
「……ぅぅ……ひっく……」
左馬刻が立ち上がり、大きく伸びをしている時。
木陰から、小さな泣き声が聞こえた。
左馬刻は疑問に思い、木陰を除く。
「……は?」
そこには、男の子が小さくなって泣いていた。