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あいす@低浮上
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暗理
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コメント
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短め!次回不穏だよ!!
早めに公開して欲しいならいいねを押すんだな!!
「…間に合った、な」
「おう……マジで、ギリギリセーフだな」
オフィスのフロアに滑り込み、オレは肩を上下させながら大きく息を吐き出した。
時計の針を見れば、始業時間の数分前。本当にあと少し遅れていたら完全にアウトだった。
(クソ、朝からめちゃくちゃ走らせやがって……)
隣を見れば、冬弥もスーツの襟元を少し乱しながら、なんとか息を整えようとしている。
朝のあの慌ただしさと、駅までのダッシュのせいで、胸の奥にあった夕方の暗闇への恐怖は、今はすっかり息切れの苦しさに紛れて消えていた。
でも、これから始まる一日のことを考えると、やっぱり胃のあたりが少し重くなる。あの理不尽な先輩の顔や、夕方の薄暗い帰り道の光景が、頭の片隅をかすめていった。
「ほら、お前も早く息整えろよ。……じゃあ、オレは自分のデスク行くから。また、後でな」
コートをハンガーに掛けながら、オレは冬弥に向かって少しだけぶっきらぼうに、だけど安心させるように小さく笑ってみせた。
「ああ。帰る時、声かけてくれ」
「 お前、今日遅くなるのにか?」
自分のデスクに向かいかけながら、オレは驚いて冬弥の方を振り返った。
夕方のうちに戻れないから一人で帰れって、朝あんなに心配そうに言ってくれたのはお前だろ。
「彰人が帰る前に、お前の顔が見たくて。」
一瞬、今日の夕方の帰り道を想像して、胸の奥がキュッと冷たくすくみそうになる。
だけど、冬弥が少しでもオレの顔を見てから仕事を続けようとしてくれてるんなら、その優しさがたまらなく嬉しかった。
大人になっても暗闇に怯える情けないオレのために、あいつはいつだって、オレが一番安心できる方法を考えてくれる。
「まぁ……分かったよ。会社出る時、ちゃんとお前のデスク寄ってやるから。……じゃあな」
これ以上あいつの前でニヤけちまわないように、オレはわざとぶっきらぼうに手を振って、自分の持ち場へと歩き出した。
next…♡30(いいね減ったからノルマも減らす( ; ; ))