テラーノベル
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「…別になにもしてへん」
「あっそ…」
見え見えな嘘ってことくらいわかってたけど別に完璧な嘘じゃないからと自分を誤魔化す
部屋は比較的片付いていた
机には飲まなくなった薬たちが散乱していたがそこは見なかったことにしよう
ずかずかと他人の家にあがっては無言を貫いているこいつに怒りを覚えた
家にあがってきてしばらく経ったころやっと口を開いた
「…それで」
「ほんまは?」
やっぱ嘘って気付いてたんか
ここからどう反論していこうか
「いやだから…」
「あれ嘘やろ」
「っでも!!半分ぐらいそうやし!!!」
「半分やんけ」
「どうでもええんやろ!お前も!自分もそうやって思ってるしっ」
「せやで?でもな」
「どうでもええって思ってるのはお前だけで」
席を立って近づいてきたと思えば至近距離まで顔面を近づけた
「他の人はそんなこと1ミリも思ってへんし」
自分が入る隙もなく話を続ける
「お前もほんまはそんなん思てへんねやろ?」
「だって」
コメント
3件
辛い人をただ、見るだけでごめんね…