テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
一方その頃…
「はぁ?!?!眉毛が消えたァァァ?!?!」
「うるさいんだぞフランシス!!!」
「昨日からメールや連絡しても返事がなくて…!!ホテルの部屋まで行ったんですけど誰もいなかったんです!」
「はん、どうせあいつの事やし妖精さん(笑)とかいうやつのいたずらでどっかいったんなやない?」
「笑い事じゃないんだぞー!!!」
「兎に角…アーサーさんを探し出さないといけませんね。このままでは世界にまで影響を及ぼしてしまう可能性があります。 」
「菊!」
「とりあえず私はアーサーさんの目撃情報を調べてきますね。」
「ぼ、僕はホテルスタッフの方に話を聞いてきます…!」
「はあ…手間のかかるやつなんだから。お兄さんはあいつの家行ってくるね。合鍵持ってるし」
「はあ?!?!なんでアーサーの合鍵なんて持ってるんだい?!」
「え〜?それはお兄さんとアーサーが濃密な関係だから♡」
「…〜!!!!くたばれ!」
「そうやぞ抜け駆けしやがって!!くそフランシス!」
「はいはーい負け惜しみ〜負け犬の遠吠え〜」
「…お、結構綺麗なんだな」
「まあね…散らかってるのは嫌いだし…」
結局アレンの家に泊まらせてもらうことになった。やっぱアルフレッドとは真逆だ。部屋がとてつもなく綺麗。
「…あ、そういえばお前オリバーの事嫌いだよな?俺同じ顔だけど大丈夫なのか? 」
「…君のことはよくこっちで見てたからね。口が悪くて素直じゃないけど根はいい人だって分かってるから…」
「そ、そうか…へへ」
なんか照れくさいな…最初の二言は余計だったが…
「それに…俺の初恋だしね、君」
「そうかそうか……は? 」
「俺、昔はオリバーに優しくされてたんだけど、急に態度が急変しちゃって未練タラタラなまんま不仲になったんだ。」
「その時こことは違う世界のオリバー…君を見つけてね。オリバーとは違って素直じゃないし最初は嫌いだったけどなんか目が離せなくて。一目惚れだったのかな?」
「ああーーーもうわかったから!!!」
「はは、照れてる。 」
「うるせー!!!!!」
「でもこれで分かっただろ?俺はいつ君を襲うかわかんないよ」
「へ…」
まともだと思ってたが違ったぽいな。はは。
「あ、おはようアーサー。朝食あるけど食べるかい?」
「いいのか?」
「もちろん」
昨夜はなんもなかった。ハラハラしながら寝たけどな。
「…?お前、肉食わないのか?」
「あ〜…はは、トラウマがあってね。ベジタリアンなんだ。」
「…?!」
「あっちの俺とは真逆だろう?」
「あぁ…あいつはジャンクフードしか食わねえからな」
「いいな、肉を美味しいって感じられて。」
「いつか食えるようになれるといいな…」
「うん、そうだね」
その後は他愛もない会話をしながら朝食を食べた。アレンはアルフレッドとどこまでも真逆だった。すごい
「ん、いまから昨日のとこ行くけど来るかい?」
「いいのか?おれ部外者だけど」
「んー、いいんじゃない?てか部外者では無いだろ君」
「あ、そうか。」
「とりあえず車出すから早くおいでよ」
「ん。」
「め、めっちゃ安全運転だった…」
「あっちの俺はそんなに運転が荒いのかい?」
「ああ…」
たぶん今まで載ってきた車の中で1番安全運転だった(嘘)。
「早く行くよ」
「え?あごめんっ」
「わ〜!アーサーだぁ!昨日ぶり〜!」
「おう」
「あっ、今日はアーサーのためにお菓子作って持ってきたんだよ…はいっ」
「え」
「クッキーとかっぷけーき〜!! 」
「…食べない方がいいぞ。ろくなもんは入ってない。」
「あ、桐だ〜。桐も欲しいの?いる?」
「いらん!!!!!」
「ちぇ、まあ今日は普通に作ったから大丈夫だよ」
「…ほんとか?」
信用ならん。絶対なにか入れてるだろ。こいつの普通は普通じゃない
「いや…遠慮してお…ッ?!」
「はいあーん♡口あけてねー」
「…〜っぁ…」
あーあ食っちまった。
絶対腹壊すだろ異物混入クッキーなんて…
…いや、美味いな。
「…うめぇ」
「は?!?!」
「そうでしょそうでしょ〜」
「貴様味覚が狂っているのか?!」
「いやほんとに美味い。カップケーキもくれ」
「きゃ〜!うれし〜!」
どうやらこっちの俺は料理…いや菓子作りが上手なようだ。異物混入してなければな。
「…え、アーサーがオリバーの菓子食ってる…」
「はぁ?!…大丈夫なのかい?」
「ん、マットとアレンか。うめーぞこれ。今日はなんも入れてないらしいしな」
「はぁ…そ。ならいいわ」
「…(なんも入れない事は無いだろうけど…)」
「…っは、ぅ…」
いやぜっっったいに盛られた!!!!
ああ最悪だ…やっぱり食わなければ良かった…うますぎてカップケーキもふたつ食っちまった
「く、ぁ…」
吐き出そうとしても吐き出せねぇし、このまま トイレの個室に籠るのもな…
「あーさー?どこー?」
「っ…!!」
「んー…居ないなぁ、そろそろ媚薬が効き始める頃合なんだけど…」
「び…?!」
「いやぁ〜あんなに食べて貰えるとは思わなくてすっごい沢山入れちゃったから今ごろ苦しんでるんだろぉなぁ」
「…っ、」
普通クッキーに媚薬なんていれねぇよばかぁ!!…とりあえずいまはバレないように…
「はぁ、ここにはいないね。他をさーがそ。」
「…!」
良かった!やっとここを離れてくれる…!とりあえず食べたもの全部吐き出さないとな…
「…なんてね、バレてるから。」
「は…、っ」
「あ〜…真っ赤だねお顔。すっごい好き…」
「よくこんな遠いトイレまで来たよね〜。ま、その方がやりやすいから助かったけど」
「な…ぇ」
「んじゃ、いいよねもうやっちゃって。アーサーも苦しいでしょ?」
「だ、まれ…自分でしょりするから…」
「あはは、拒否権なんてないよ。」
コメント
4件
最近読み始めました。 美味しいお話感謝します!! 続き待ってます!
めちゃおもしろかったです、!!続きまってます、!