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家
dzさんと別れた後、材料を買い、家に帰ってきた。
キッチンに立って、親子丼を作り始める。
醤油や味醂などの調味料と、玉ねぎを入れて鍋で煮る。いい感じに煮れたら、一口大に切った鶏肉を入れて、さらに煮る。そこに溶き卵を入れて煮て、丼に盛り付けたら完成。我ながらいい出来だ。
テーブルに運んだところで、インターホンがなる。
「はーい。」
or『あ、qnー?今大丈夫?』
「だ、大丈夫だけど…。とりあえず入る?」
or『おん!ありがとな〜。』
モニターを覗くと、笑顔のorが立っていた。外は寒いだろうし、と中に入ってもらうために玄関に向かう。
「どうしたの?電話するって言ってたけど…。」
or「んー、…会いたくなっちゃって?」
「会いたく?」
or「そうそう。…電話だけじゃ、嫌やなって…?」
「…そっか、っ…!…ちょっと待ってて、トイレッ…!」
or「おん、いってらっしゃい。」
かわいいな、と思った瞬間、また宝石が溢れそうになる。見られたら困るので、急いでトイレに駆け込むことにした。
「…ッはー…ぅ、あ”ッ…!?」
トイレに入って鍵を閉めた瞬間、今までで一番大きなものが落ちた。一番大きかったからか、一番綺麗で、一番痛かった。
何分かしゃがみ込んで痛みに耐えていると、ずいぶん楽になってきた。
「…もどら、なきゃ…ッ。」
早く帰らないと、orに怪しまれちゃうし…。きっと心配かけてる。
「…ごめん、ただいま。」
or「おー、おかえり〜。大丈夫やった?」
「うん。ただお腹冷えただけ。」
or「ならええけど…。体調悪くなったらすぐ言うんやで?」
「…ん、ありがと。」
今更ながら、この状況は割と危険だということに気がついた。なるべく平常心でいないと、宝石が出てしまう。そしてorに気づかれる。
平常心、心を無にしてがんばろう。
or「…qn、もしかしてご飯まだやった?」
「あー、うん。今から食べようと思ってたところ。orは?」
or「…実はな?ワンチャンqnの料理食べれるかもって、何も食べてきてないねん。」
「…食べる?親子丼でよければだけど。」
or「食べる!絶対うまいやんっ…!」
「だといいけどね〜。味見してないし…。」
or「qnの料理は美味しいって決まってるから大丈夫や!俺が保証する…!」
「ww、なにそれ…w」
…平常心、平常心。
orの話を聞きながら、キッチンに行き、親子丼を盛り付けた。
or「おお〜!うまそーっ…!」
「じゃあ、食べよっか。」
or「おんっ!」
『いただきます。』
or「…うまっ…!!やばい、おいしすぎる…。」
「それはどうも。」
orがほっぺぱんぱんに親子丼を詰め込んで食べている。こんな状態じゃなきゃ、色々考えられるのになぁ。
「…そういえば、電話で言ってたいいことってなんなの?」
or「…あー、それね!」
orが『忘れてた!』と少し目を見開く。
あれだけるんるんな声だったんだ。どれだけいいことなのか、と期待が膨らむ。
or「あのな?…ちょっと恥ずいし、あんま期待されると困る内容なんやけど…。」
「うんうん、」
or「…ガチャガチャでqn当たってん…。」
「へ、俺?」
or「そう。あの、アンブレラチャームのやつあるやろ?試しに引いてみよって思ったら、qn出てん…。」
「……、。」
それじゃあまるで、“俺が出て嬉しい”って言っているように聞こえてしまう。…期待、してしまう。
ねぇor、それ聞き方によっては、“qnが好き”って聞こえちゃうよ。どうしてくれるの、ねぇ…。
or「qn、?…嫌やった?」
「…ううん、嫌じゃない…。むしろ、嬉しいって言うか…、?」
or「嬉しい、、?」
「……うん、」
orが不思議そうにこてん、と首を傾げる。
こんな状態じゃなければ、純粋に『かわいい』と思えるのになぁ…。
or「んふふ、qnが嬉しいなら俺も嬉しい〜っ。」
「…俺も、orの笑顔見ると、嬉しい、。」
or「……!もぉ、qnかわええなぁ〜…。」
「っちょぉ、!//」
そう言ってorは俺の頭を撫でる。少し顔が赤くなっているだろう。自覚があるくらい、顔が熱い。
or「よぉしよしよし〜、w」
「やめ、てって…w …っぁ”、、!?」
or「…qn?」
「…ッなんでも、ない…、」
小さい宝石が出た。今までで一番小さかったからか、すぐに手で押さえることができ、orにバレることはなかった。
その宝石の形はナイフのように尖っていて、目が張り裂けるような痛みが走った。
or「体調悪い?大丈夫?」
「…ん、もう大丈夫。笑いすぎて涙出かけただけ。」
or「んふ、何それ〜w 別に泣いてもいいんやで?」
「ありがと、」
それから2時間ほど、宝石が出ないよう細心の注意を払いながら、orと遊んだ。
雑談をしたり、ゲームをしたり。とても楽しい時間だった。
「もうすっかり暗くなったね。」
or「…ん〜、だねぇ〜…。」
「どしたの?眠い?」
or「ふあぁ…、ねむい、」
「ッor、?」
そう言ってorは俺の肩にもたれてくる。
まずい、やばい。溢れてしまう、出てしまう。
バレて、しまう。
「今日、泊まる?じゃあ、ッ…。」
or「ええの〜?泊まらせてもらうわぁ〜…。」
「…じゃあ、布団敷くから、お風呂入ってきな?寝巻きは俺の服貸すし。」
or「ん、ありゃとぉ〜…。入ってくる〜。」
「…うん。……ッあぁ””、!?」
少しおぼつかない足取りで、お風呂場に入って行ったor。それを見送った途端、大きな宝石が落ちる。
「…ッふー、ふー…ッ、」
さっきよりさらに大きい。今までで一番の痛み。体を裂かれたような大きな痛み。心臓はどくどくと鳴り、呼吸が荒くなる。目の前が少し白くなり、だんだんと意識がぼんやりしてくる。
ふわふわとした意識の中、スマホに手を伸ばし、電話をかけた。
プルルルッ、プルルルッ
?「もしもし?qn?どうしたの?」
その優しくて頼りになる声を聞いた瞬間、俺の意識は途切れた。
今回短くてごめんなさい
コメント
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どうしてこんなにもハートとかが少ないか分からないほどめっちゃ好きです..!! 言い回しとか表現の仕方が自分好みですっ!! これからも頑張ってください!!