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第四作品「殺人」


カナダ視点ーーーーーーーー


ドスッ、グチャ、ベチャ




ドスッ、グチャ、ベチャ




🇨🇦「、、、ねぇ、誰か見てるの? 」

そう言いながら廃墟とかしている建物の中のドアに語りかける。

🇨🇦「残念だけど〜見られるのは好きじゃないんだよね〜」

そう言ってまだ暖かい液体を出し続ける亡骸を蹴り飛ばす。

じんわりと僕のブーツに染み込む。

その血を吐いたりはしないで歩き始めたから、赤い足跡がたくさん付く。

そして軽快なリズムでドアの前まで歩む。

古びたドア。

錆びた匂いと、かすかな鉄の匂いが僕を包む。

ガチャリという音を響かせながら、できるだけの笑顔を貼り付けて眺める。

そこにはボロボロの服を着たイギリスが座っている。

🇨🇦「どうしたの〜?父さん」

僕の声を聞いて安心したのか僕の方をぱっと見上げる。

その後、目を見開いて絶望したかのような顔を僕に向ける。

まぁ、無理もないのかも。

なぜなら、いつもは着ないであろうスーツを見に纏っている上に、全身血だらけだからだ。

その血が誰のかはもうわからない。

🇨🇦「ん〜?どうしたの」

そう聞くと掠れた声で、

🇬🇧「なにを、、やって、、?」

そう聞こえた。

その言葉はただ純粋な疑問からきたのだろう。

彼は三枚舌と言われていた。

だから言葉の深くを理解しないといけない。

これは、本当。

🇨🇦「ん〜、ひーろーごっこかな」

そう呟く。

イギリスはヒーローゴッコの意味がよくわかっていないようだ。

🇨🇦「、、、」

🇬🇧「、、、あの、」

🇨🇦「どうしたの?」

🇬🇧「えぇ、と」

彼がもじもじしながら話す。

🇬🇧「悪役は、、」

そう言い放っていた。

もし、これに答えても、答えなくとも、結末は変わらないだろう。

🇨🇦「、彼らだよ?」

僕は何事もなかったかのように話す。

🇨🇦「だって、先に喧嘩を売ってきたのも、僕に勝てないのに気づいて人質を用意したのも、僕の弱みを握ろうとしたのも、ぜーんぶ彼らだよ?」

「だから殺した。」と言おうとした時、彼は止めどなく涙を流していた。

🇬🇧「もう、、やめて、」

もう、、ね。

🇨🇦「無理だよ。兄さんと中国さん、ロシアさんの戦争が終わらない限り僕はひーろーごっこを続けないと」

彼は再び歩き始めた僕を止めるために手を伸ばしたが残念ながら空を切る。

ドアをばたりと閉め、深呼吸をする。

そして国際連合があった建物の中で再び。




おしまい


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コメント

7

ユーザー

えっ…カナダぁ?おめっ!めっちゃん強えやん…

ユーザー
ユーザー

バットエンドでもこの作品めっちゃ好きなんだよな〜

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