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皆さん、はじめまして、超巨大積乱雲・すーぱーせる。と申します。
今回が処女作になります。
拙いながらも頑張りました!
ドロドロ甘々のナチス×ヴィシーフランスR18!
ながらも純愛死ネタ転生モノという欲張りセットとなっております………。
アンハッピーセットをアナタにお届け!
____なんつって。
前々から書きたかった作品の一つだったのです。
というか、ドロドロの純愛とはなんぞやということでしてね…。
まあ、空より細かいことは気にしない主義の雲ですので!
⚠Attention⚠
*ナチス・ドイツ×ヴィシーフランス
*(ドイツ×フランス)
*暴力・拷問表現アリ
*死ネタ
*戦争賛美・政治的意図✕
*小さなお子様はこの小説を読んではいけません。大人になるまで我慢しようね。
*R18
*史実はないとも言えないですし、あるとも言えません。ごめんなさい。
この時点で、少しでも『うわ…ッ』と思った方はすぐに引き返すことをおすすめします。
R18はエピソード3頃からになります〜!
前置き長くてごめんなさい!
それでは____
爽やかに吹きすぎていく5月の薫風に身を任せ、ほどよく暖かな太陽を見つめる。
ああ、眩しい。
でも、そんな鬱陶しさすらも、この優雅な休日の空気には、溶けて、混ざって、ないものとなるらしい。
ああ、なんていい日。
こんな日には、バゲットとジャムなんか持ち出して、こっそりピクニックなんてどうだろう?
『まるで、平和な世界だなぁ……。』
遠く、海を見据える丘に座り込み、フランスはらしくもなく現実逃避する。
ww1の傷だってまだ癒えていないけれど。
フランスは、少々痛む右腕を押さえた。彼は左利き。別に、なんともない…はず。
ふんわりと風が吹き、丘の木々をざわざわと遊ぶ。
長く特徴的な白まつ毛に縁取られた、深い大自然のような翠の瞳。
ぱちぱちと瞬かせれば、世界がその瞬間に始まったかのように震える。
『……ねむたい……』
そよ風が子守唄になったか、陽光がブランケットになったか。
フランスは、ふわり、とあくびを一つ。
『…少し、お昼寝でもしようかな』
そう独り言を呟く。風がそれを受け取る。
ごろん、と野原に寝転がれば、この地球全てが彼のベッドになる。
『……ん、…すぅ………すぅ………』
目を閉じると、すぐに眠りに落ちる。
余程心地が良いのだろうか。
遠くから、その姿を見つめる影があった。
『………天使、さま…?』
まだ生まれて間もない、幼い姿をしたドイツ第三帝国。通称、ナチス・ドイツ。
フレームの細い眼鏡越しに、小さな覇者の、大きな深紅の瞳が見開かれる。
まだ幼いナチスは、フランスの現世離れした美しさに、天使だと勘違いしたらしい。
『……ぼく、あの天使さまがほしい…』
身体は小さくとも、心は立派な独裁主義者で、なんとも傲慢である。
小さな子供の、可愛らしい、淡い初恋…
なんて、美しいシャボン玉のような話は存在しない。
『天使さまは、ぼくのもの……♡絶対、てにいれてやる……♡♡』
世界さえも我が物にしようとする小さな覇者にとって、天使を手に入れるなど、容易なことであろう。
ナチスは、その日誓ったのだ。
あの、この世のどんなに美しい彫刻でも敵わないような、嫣然なる天使を。
堕として、壊して、自分だけの物にしてやろう、と。
『まってて、ぼくの天使さま!!』
そして、フランスは気づかない。
自分が呑気に寝息を立てている間に、なんとも厄介な国に魅入られていたのだということを。
『……すぅ…、…んぅ………、すぅ……』
この先、自分が、ひどく執念深い男につき纏われる事になるのだとは、小指の先ほども思っていないのだろう。
少々、湿気を帯びてきたそよ風に、フランスは、ただ包まれるだけ。
続く
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