テラーノベル
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※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
まだ少し寒い春先
暗闇の砂浜に波の音と
炭酸のシュワシュワという音だけが響いている
「また会えたら私と一緒に遊ぼうね
じゃあね〜」
まだあどけなさが残る少年のような声で
君はそういって小さい体を使って大きく手をふり
明かりがたくさんある方に走っていた
その姿が見えなくなるまで
僕は手を振り続けた
姿が見えなくなると僕はまだ少し残っていた
サイダーを一気に飲み切り帰路に着いた
また君と笑うために
酔生夢死-すいせいむし
何も価値のある事をせず、ただ生きていたというだけの一生を終えること
コメント
1件
コメント失礼します! とても表現力に溢れる素敵な小説ですね! その時の情景を想像しやすいです!シュワシュワという表現も凄く好きです!