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Ryryyyyyy
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#バイオハザード
そまもんた@ペア画募集
632
❄️白鳩🕊️
814
⚠原作のネタバレ、捏造、オリジナル設定を含みます。
最終決戦1
・・・・・・・・・・
鴉の案内で無惨の元へと急ぐ柊依、無一郎、有一郎。
「はあっ、はあっ…」
無一郎が息切れしている。顔色も悪い。
3人は一旦足を止めた。
「無一郎、大丈夫か?」
「…ん…、へいき……」
『大分出血したもんね…。無一郎くん、背中に乗って 』
できるだけ無理をさせまいと柊依が気遣う。しかし、無一郎はぶんぶんと首を横に振った。
「だめだよ。僕重いもん。それに柊依さんに迷惑掛けたくない…っ」
「それは分かるけど……。今から無惨のところに行くんだぞ。少しの間だけでも休んだほうがいいんじゃないか?」
「だめ!休んでる間にも仲間が大勢戦ってるんだよ。…お館様もあまね様もお嬢様2人も死んじゃった。胡蝶さんも、玄弥だって。…ここでもたもたしてたらもっとたくさん仲間が殺されちゃう…。僕そんなの嫌だよ…!」
とうとう無一郎の目から涙が溢れ出した。それを見て有一郎も貰い泣きしそうになる。
「僕のことは構わないで。僕が走るの遅いなら置いてって。兄さんと柊依さんは先に無惨のところに行っていいから…!」
無一郎が涙を拭いながら言う。
『……気持ちは分かるわ。すぐに無惨のところに向かわないといけないけど、私は無一郎くんを置いていくつもりはない。もうあなたたちと離れたくないの。…ここで休みたくないなら、背中に乗って。大丈夫よ、私、鍛えてるから。ね?』
柊依が無一郎の頭を撫でながら諭す。その言葉に、有一郎は自分が初めて柊依に会った時にも同じことを言われたのを思い出した。
“大丈夫、私鍛えてるから”
そう言って、柊依は自分をおぶってくれたのだった。あの時はただ助けられただけだったのに、今では自分も刀を握り、彼女と一緒に敵と戦っている。
『無一郎くん、背中に乗って。無惨のところに着くまででいいから。それまで少しでも体力を温存してて。一緒に無惨のとこに行こう?』
「……うん…、分かった…」
柊依の説得に、無一郎が渋々頷いた。言われた通りに背中に負ぶさる。
『有一郎くんは、走れるね?』
「うん、俺は大丈夫! 」
『じゃあ、行きましょう』
「「はい!」」
3人は再び無惨の元へと急ぐのだった。
ドゴォォンッ!!
ガシャァァァン!!
わあああああっ!!
轟音と叫び声が聞こえてくる。
近い。無惨のいる場所が。
「柊依さん、僕もう大丈夫だから。下ろして」
『ほんとに?』
「うん。ありがとう。ごめんね、重かったよね」
『平気よ』
無一郎がゆっくりと柊依の背中から下りた。
「無一郎……」
「大丈夫だよ、兄さん 」
心配そうな顔の有一郎に、無一郎が笑いかける。
「行こう。絶対に無惨をやっつけるんだ!」
無一郎の言葉に有一郎と柊依も頷いた。
『2人とも、死なないでね』
「うん!」
一斉に走り出す。次第に戦闘音が大きく近くなっていく。
「「!!」」
『…っ…!!』
そこは思わず目を瞑りたくなるような光景だった。大勢の隊士が無惨によって食い散らかされ、食事で力を得た無惨が更に仲間たちを襲う。彼の手足には無数の口がついており、それぞれが仲間たちの肉を貪り、喰らう。
水柱、恋柱、蛇柱や炭治郎も無惨と戦っていた。
柊依もぐっと刀を握り直して構えた。その時。
琵琶の鬼の術だろうか。琵琶の音が響くとともに、城全体が大きく軋み、撓む。
空間が大きくせめぎ合い、仲間たちを分裂させるように激しく動く。
そして。
ついに無惨を地上に排出した。
しかし、そこは市街地な上に、夜明けまではあと1時間半もある。
瓦礫を退かし、柊依も外に出てくる。
みんなは!?有一郎や無一郎くんは無事なの!?
慌てて辺りを見回すと、幸い皆生きていた。
しかし、ほっとするのも束の間、火山が噴火するかの如く、瓦礫を弾き飛ばしながら無惨が姿を現した。
「夜明けまで私をこの場に留めるつもりか。やれるものならやってみろ!!」
あの時の…、柊依の家族を皆殺しにした時と同じく、無惨は背中から無数の管のような触手のようなものを生やし、それを縦横無尽に操りながら攻撃してくる。
“蛇の呼吸・参ノ型”
“恋の呼吸・弐ノ型”
“水の呼吸・捌ノ型”
3人の柱が無惨を狙う。
肉に刃が入る。しかし、斬った筈なのに斬れていない。目の前の化け物は、斬られた瞬間から再生しているのだ。
隊士たちが柱の3人を庇い、斬り刻まれた。
「行けーーー!!進めーーー!!前に出ろ!!」
「柱を守る肉の壁になれ!」
「少しでも無惨と渡り合える剣士を守れ!!」
叫びながら無惨へと突撃していく隊士たち。
「今までにどれだけ柱に救われた!!」
「柱がいなけりゃとっくの昔に死んでたんだ!」
「臆するな!戦えーーーっ!!」
柊依を庇った隊士たちも無惨によって命を奪われた。
「だめーー!!みんなやめて!!」
蜜璃の泣き叫ぶ声が聞こえる。
無惨の攻撃を喰らった炭治郎が猛毒に侵されているのを目の当たりにし、息を呑む一同。
許さない!許さない!絶対に許さない!!
仲間たちの死を無駄にしてはいけない。
柊依も無惨へ突っ込んでいく。
何だろう。不思議。全ての動きが遅く見える。それに、身体が透けて見える。みんなの身体も、無惨の身体も。これが夢の中の男の子が言ってた“骨の向きや筋肉の収縮、血の流れをよく見ればいい”ってことなの?
あの男の子…、今思えば大人の縁壱さんと面影が重なる。彼は縁壱さんだったのね。
縁壱さん……。“お父さん”。どうか力を貸してください…!
「!?…何だお前は!!」
無惨が目を見開いて顔を強張らせた。
何百年も前だが忘れたことはない。己の頸をあと僅かで落とすというところまで無惨を追い詰めたあの男の姿が、こちらに向かって刀を構える女剣士に重なったのだ。
ガヒュガヒュガヒュッ!
無惨の触手が柊依目掛けて飛んでくる。
「花柱! 」
「柊依さんっ!」
「倭!」
仲間たちの叫ぶ声が聞こえた。
遅い…!無惨の動きの全てが遅く感じる。筋肉の収縮も身体の中をぐるぐる動き回る心臓や脳も全部見える…!
身を翻し、無惨の攻撃を全て躱す柊依。そして自身も日の呼吸の剣技を繰り出す。
その姿はまるで舞を舞っているようだった。
「兄さん、あれ…!」
「う、うん…!」
軽い脳震盪を起こしていた有一郎と無一郎がやっと動けるようになり、無惨と柊依が戦うのを目にして驚く。
柊依の、金粉を散りばめたような撫子色と空色の美しい刀身が赫く染まっていた。炭治郎の刀のように、黒死牟を倒した時の自分たちの刀のように。
ゴオオォォ……
花の呼吸の音でも、水の呼吸の音でもない。それは猗窩座と戦った義勇には聞き覚えのある音だった。あの時の炭治郎と同じように、柊依の黒髪が紅に染まり、普段は涼し気な群青色の瞳も燃えるような赤い瞳に変わっていた。
無惨の攻撃が柊依に集中した。そのおかげで他の者は呼吸を整えたり体勢を立て直す。そして再び無惨目掛けて突撃する。
有一郎もヒノカミ神楽の一部を使って攻撃する。
何だこの女は!このガキも!!何故あの男と同じ技が使える!?…そうか、ガキのほうは黒死牟の子孫だったな。なら、この女は何だ!?何者だ!?
無惨は混乱していた。そして、それと同時に苛立ち、更に触手の動きを速めて鬼殺隊に襲い掛かる。
岩柱と風柱も合流した。行冥は鉄球で無惨の身体を抉り、実弥は敵の脳天から刃を振り下ろしたその直後、油を浴びせてマッチを擦り、無惨の身体を炎で焼いた。
それでも死なない。この化け物は、脳も心臓も複数持っており、頸を斬られても死なない。陽の光に晒すしかこの男を滅ぼす方法がないのだ。それが分かっているから、皆苦戦している。必死に戦っている。夜明けまで無惨をこの場に留めようと。
蛇柱も刀を赫くした。岩柱も、風柱と水柱も。
柊依も有一郎も無一郎も、更に剣技を繰り出す。赫い刃で斬られると、無惨でさえ再生が遅くなるようだ。
協力者・愈史郎の血鬼術で姿を隠した仲間も加勢する。しかし。
次の無惨の攻撃によってその場にいた者が吹き飛ばされてしまった。
岩柱は脚を切断され、風柱と蛇柱、善逸は建物の壁に埋まり、水柱は腕を切断され、伊之助は地面に叩きつけられた。柊依、有一郎、無一郎も建物に穴が開く勢いで吹き飛ばされた。
思わずその場に膝をついてしまったカナヲに無惨がとどめを刺そうと腕を振り下ろしたその時。
“ヒノカミ神楽・輝輝恩光”
治療を受けていた炭治郎が戻ってきたと同時に無惨の腕を斬り落とし、カナヲを救出した。彼女を隠に託して、炭治郎は無惨に向き直った。
「何という醜い姿だ。これではどちらが鬼か分からないな。竈門炭治郎。………虫酸が走る」
炭治郎を罵る無惨。真っ直ぐにこちらを見つめてくる炭治郎に、無惨は“あの男”の面影を見て恨めしそうに顔を歪めた。
「終わりにしよう、無惨」
炭治郎が低い声で無惨に告げた。
治療を受けている間、俺はまた“先祖の記憶”を見た。縁壱さんの“日の呼吸”は“ヒノカミ神楽”として驚く程正確に伝わっていた。
12個の舞の型、炎柱さんが聞いた13個目の型、夜明けまで舞い続けていた父さんの姿と言葉について考えていた。そして、俺は今目の当たりにした無惨の身体の造りを見て確信した。
恐らく12の型は繰り返すことで円環を成し、13個目の型になる。無惨の攻撃をくぐり抜け、脳と心臓を斬り続けるんだ。夜明けまで。
途方もない。きっと俺は地獄を見るだろう。縁壱さんや父さんのような才覚が俺にはない。それどころか命が夜明けまでもつかどうか分からない。
さらに無惨の逃亡をどう阻止するか。元炎柱が自信を失う理由がよく分かる。縁壱さんですらできなかったことが自分にできるのだろうか?
…それでも俺は、今自分にできることを精一杯やる。
心を燃やせ!負けるな。折れるな!
今度は炭治郎が無惨と対峙した。
炭治郎の考察した通り、技が繋がる。“そういうふうに”できているのだ。
6つ繋がった。それでもようやく半分だ。あと半分も繋げなければ意味がない。
過度の疲労により技の精度が落ちていく。
それは無惨も同じだった。目の前の手負いの人間一匹にとどめをさせない程、無惨も遅くなっているのに気が付いた。取り込んだ珠世の細胞に吐かせようと試みる。すると、老化の薬が投与されていることが判明した。
やっとの思いで炭治郎の12個の型が繋がった。もっと速く、もっと正確に、この技の12の巡りを繰り返さなければならない。
“透き通る世界”に入ろうとした瞬間、酸欠で目の前が真っ暗になった。更に崩れた瓦礫に足をとられ、体勢を大きく崩した。
炭治郎を小笆内が助け出す。それと入れ替わるように、戻ってきた柊依が再びヒノカミ神楽を舞う。
ギャガガガガガガッッ!!
ガヒュッッ!
伝えなければ。ヒノカミ神楽の13個目の型のことを。
「倭さん!!ヒノカミ神楽には13個目の型があるんです!!」
炭治郎が叫ぶ。
柊依は無惨の攻撃を躱しながら、ヒノカミ神楽を舞いながら、ふっと笑って応えた。
『ええ、知ってる!ちゃんと全部分かってる!だから心配しないで!』
「えっ!?」
“日の呼吸”
“円舞、碧羅の天、烈日紅鏡”
“幻日虹、火車、灼骨炎陽”
“陽華突、飛輪陽炎、斜陽転身”
“輝輝恩光、日暈の龍・頭舞い、炎舞”
炭治郎が何も言っていないのに、柊依は12個の型を全て繋げて舞う。
どういうことだ!?なんで倭さんが技を繋げることを知ってるんだ!?
でも、今はそんなの気にしてる場合じゃない!
…この動き、記憶の中で見た縁壱さんとぴったり重なる。
……綺麗だ。精霊が舞を舞ってるみたいだ…!
「おい、女。お前は一体何者だ?なぜ“あの男”の技が使える?」
余程気になったのだろう。触手の動きを少し控えめにして、無惨が柊依にたずねる。
『私は鬼殺隊・花柱の倭柊依。お前に家族を皆殺しされて鬼狩りになった。…そして、数百年前、お前を追い詰めた剣士・継国縁壱の娘の生まれ変わりだ』
「「「「!?」」」」
無惨を含め、その場で聞いていた全員が、柊依の口から発せられた言葉に衝撃を受けた。
「…でっ、でも!縁壱さんのお子さんはお腹にいる時に奥さん諸共鬼に殺されたって…!」
『そうよ。死んでからずっと、私は父の傍にいたの。父が命を終えるまで、ずっと父を見てきた。だから剣技のことも分かる。13個目の型のことも。思い出したのはついさっきだけど、私はこの男を倒すために生まれてきたの。父や仲間たちの無念を、今夜ここで晴らす為に!』
「亡霊が戯言を!!お前も地獄に送ってやる!!」
無惨が再び触手や腕を高速で振るう。
「柊依さん!」
『有一郎くん!』
「俺も一緒に舞うよ!柊依さんや炭治郎みたいにずっと続けては無理だけど、俺もヒノカミ神楽で戦う!」
「僕もいるよ!一緒に無惨を倒そう!」
『無一郎くん!』
まだ幼いと思っていた、守るべき存在だった弟たちが、弟子たちが、今、とても心強く思える。
炭治郎も柊依と共にヒノカミ神楽を駆使して戦う。
その時。無惨の全身に古い傷痕が見えた。あれは縁壱がつけた傷だ。何百年もの間、治癒することなく無惨の細胞を灼き続けていたのだ。
あの傷はそのまま無惨の脆いところなんだ!!
縁壱さんが俺たちを導いてくれる……!!
炭治郎の目に思わず涙が滲んだ。
続く
コメント
1件
わあああついに最終決戦!!!😭💕 柊依さんが縁壱さんの娘の生まれ変わりだったなんて衝撃的すぎる…!最初から伏線あったんか…!無一郎くんの涙と有一郎くんの成長にもう胸がぎゅっとなるし、2人で柊依さんを守りたいって言ってるのが尊すぎて崩れ落ちたよ…。そして柊依さんの舞うヒノカミ神楽、絶対美しすぎるやつやんか…!無惨の傷跡がまだ残ってる描写とか、縁壱さんが導いてくれてる感じがして泣ける。続きが気になって今夜眠れないんだけど!?次の話すぐ読みたいです!!🌸