💙side
💙うーーん。
俺は真っ白なルーズリーフを睨みつけながら、シャーペンを鼻の下に挟んで考え込んでいた。
もっとも無駄がなく、かつ今後俺たちが冷やかされたり、色々聞かれたりしないようなそんな素晴らしい計画はないものだろうか…。
💙くっそ!!きっとあるはずだ……
しかし、全く思いつかないし、なんだか考えてるうちにだんだん瞼が重くなって来てしまった。
💙寝るな。阿部に見せつけてやるんだ……俺の凄さを……
ほとんどうたた寝しながら、俺は佐久間のことを思い出していた。
それにしても。
佐久間に知らせて、それで?
もし、あの変になった佐久間が、阿部への恋心に狂ってあそこまでピンチなんだとしたら、もし阿部と俺の関係を知ったら…。
そう思うとやっぱり怖い。
💙まさか、自殺とかしねぇよな…
でも、佐久間に阿部を譲れるか?
それも無理だ。
うまく言えないけど、今、阿部は俺の心の中心に、核の部分にしっかりと棲みついてしまっている。
もし、阿部を失ったらと思うと、俺だって気が気じゃない。
仕事どころじゃなくなるかも。
俺は落ち込む自分をリアルに想像できた。
💙本当に、俺、言えるかな……
考えれば考えるほど、俺は辛くなって来てしまった。
地味に佐久間とこれから友達でいられなくなりそうなのもしんどい。
泣いて怒る佐久間を想像して気が重くなった。
💙くそー、佐久間に誰かいい相手がいればなあ
考えても仕方ない。
俺は約束したんだから。
でも
でも
でも………
💙ぐあああああああ!!!むりむりむり、やっぱ無理だあ〜!!!!!!
そしてついに、俺の悪い癖が出た。
💙寝よう。明日になればいい案が浮かぶかも
俺は一行も書けなかったルーズリーフを丸めて捨て、布団を被って寝逃げした。
コメント
5件
寝逃げ😂めっちゃしょっぴーっぽい😂