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Latteは、外を歩いていた。
陽がLatteを照らし、明るい色へ染めようとする。
だが_Latteは、空を見ようとはしなかった。
空というものはただこちらを笑ってくる、言うなれば不変的なものだからだ。
悲しみを感じた時は雨が降るだとか、そんな子供だましのようなものにはもう関心もないし、嘘である。
_だって、今自分の悲しみを表す雨は降らないのだから。
「…思い出せないあいつの影を追い続けてるなんて、本当惨めだよな。」
「…」
Latteは目を閉じ、道に置かれたベンチにもたれかかるように座った。
左側からは相も変わらず陽が差し込んでいる。
「…外、出なさすぎたかなぁ。」
気が付けば、Latteは走ったあとぐらい疲れてしまっていた。
遠い場所にある太陽を見やって、自らに陽が当たっている感覚を自覚する。
ぬるい陽は、Latteを優しく包み込むでもなく、ただ肌を焦がそうとするだけだ。
当たり前だが_そこに感情なんてない。
星は生きている、だが意思なぞ存在しない。
_存在したとて…廻っているのみだろう
それに抗おうとする星は…存在しないだろう。
そうしたら…異質なものとして扱われるのかな。
_そんな、遠い遠い未来のことを考える。
そうしているうちに、少しずつこの道は人でごった返し始める。
Latteは暇を紛らわすため、耳を傾けてみた。
「もうさー?だーれも信じらんないよね〜、偉い人よりやっぱコスメしか勝たんっしょ。」
「それな?ぶっちゃけ変なことあってもコスメとか裏切らんし最高!」
___
「…結局私たちがシステム求めてた意味ってなんだったんだろーね、」
「私もわかんないや、まぁ私は被害者じゃないし、ふつーに生きてりゃいいでしょ〜。」
___
「…p,clの件で問い合わせが来ています。」
「了解、早めに対応しよう。」
「了解っす先輩!!」
___
(…くだらないなぁ。)
Latteは何も得られなかった事に苛立ちを覚える。
所詮は普通に生きている人間だ_だがLatteにとってそれは、ひどく羨ましいものだ。
何もかも普通、五体満足も健康も、何もかも羨ましいものだ。
(…私だって五体満足かもしれないけどさぁ、健康なんかとは程遠いのに。)
(あ〜あ、いいよなぁお前らは。)
Latteがそう考えていると、1人の少年がゆっくりとこちらの方向に歩いてきた。
_なにか、他の人とは違う雰囲気だ。
薄汚れたクマ耳のフードを深く被り、常に俯いて1人っきりで歩いている。
なにか怒りでも抱えているかのような_そんな様子だ。
(…何あの人、めんど、私に話しかけないといい…)
「…ねぇ、そこの人。」
「…はっ!?」
クマ耳のフードを深く被る少年は、Latteの期待虚しく話しかけてくる。
「…貴方から尋常じゃないくらい不幸なオーラが見えた。」
「…な、なんですか?」
Latteは困惑していた、少年はあまりに自分の世界を重んじているようで、Latteの困惑も無視して話し始める。
「ぽれさ、皇が憎いんだよね。」
「…はぁ。」
困惑が隠しきれないLatteは、なんとも言い難い感情に身を任せてため息をついてしまう。
それにしても、皇が憎いなんて、どうしてだろう_Latteには全くと言っていいほど分からない感情をぶつけられたために、困惑は加速する。
「…なんでです?…怖いんですけど。」
「突然話しかけられるこっちの身にも…」
微塵も目を合わせようしない少年は言った。
「…憎くないんだ、へぇ。」
「…なら、何が憎い?どうして憎いの?」
「憎いとか…もうそういうのはないんだけど。」
Latteはため息をついた。
いつの間にか30分ほど経っていて、先程までごった返していた通りは、心做しか人が減ったような、平日の8時頃から、10時頃に変わったかのような人の量になっていた。
「…憎いとか、そういうのないんだけど…」
Latteは困惑や恐怖が同時に来て、照り付ける陽を無視するかのように、、本当に無気力そうな目で少年を見た。
「…そっか。」
そう呟いて、少年は去っていった。
_Latteは少年が遠くへ行ったことを確認すると、少年とは逆方向に早足で歩いた。
_最早恐怖ですらあった。
変な奴に絡まれること自体、こんな腐った世界なら珍しいことでも無いのかもしれない。_だがそれはそれとして、反逆とか、そういうのは面倒だ。
関わりたくもなかった。
だって思い出せない人がそっち側だったらどうする?
天文学的な確率なのかもしれないが、そう考えると無為に人を殺したり燃やしたりする気には到底なれなかった。
__面倒だからだ。
こんなこと考えたくもないからだ。
少年がこんな憎しみを抱えていることは哀れだが、関係あるかは別である。
やりたいやつだけがやればいいと、Latteは強く思った。
陽は相変わらず、こちらを残酷なほど明るく照らしていた。
焼き尽くさんと言わんばかりに、照らし続けていた。
(…あーもう!!めんどくさい!!めんどくさい!!)
Latteは走った、尽きかけの体力を全て使おうという気持ちで、家まで走った。
今にも萌えていきそうな怒りを隠そうと、ただただ走った。
外からは逃げて、安息の地に帰っていった。
そこが_唯一の居場所だから。
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#イラスト
るめ
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スイレン🩵🪽 不定期浮上
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#アモアス役職
シノーペ🪐🌠💜
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