⚠次回最終回です
第14話
「…ん、?」
しばらくして目を覚ますとベッドの上だった
部屋にアーサーは居なくて、部屋に俺1人、
「結局、置いて行くんだな…」
ぼそ、と独り言を呟く、
誰にも聞かれてないから、何言ったって大丈夫
「誰が置いて行ったって?」
「ぇ、ぁ!?」
怒り気味な口調でそう言う、
「アーサー、?帰ったんじゃなかったの、?」
隣には彼が居た
俺が見てたのは目の前だけで、
彼は見えていなかった
「帰ろうとしたよ、」
…やっぱり、俺の事なんて嫌いなんだ、
さっきは、そうやって言ったけど
本当は…
「けど、心配だったんだ、」
「心配、?」
「…おう、俺が目を離したら
お前、居なくなるんじゃねぇかって」
「…何処から?」
「この世から、とでも言っておく、 」
アーサーは、俺を本当に心配してる気がする
俺をしっかり愛してるような気がする、
いいのかい、?俺、君に許されても、
「あ、のさ…あーさー、」
「ぁ?んだよ、」
怖い、本音を言ったらどう思われる?
引かれる?
嫌われる?
この前は抱き締めてくれたけど、
今回は、?
「お、俺さ…その…」
「…おう、」
意を決して俺は口を開く、
「俺、君の事助けてあげられなかった
君に酷い事沢山した、
君が体調を悪くする元凶だし、
勝手に自分の腕を切って、勝手に辛くなって
最低だよね、ごめん、
でもさ、俺、許されていいのかなぁって、」
「何言ってんだ、?お前、」
あ、やっちゃった
言わなければ良かった、
「とっくに許してるっつーの」
「ぇ、?」
「わかってねぇな、ほんと、」
「分かってないのは君の方だよ!
俺、ずっと悩んでて…」
「お前が誕生日の時!
わざわざ血吐きながら行ってんだろ、
そんな奴が許してない訳ねぇだろ? 」
「…血吐くのはやめて欲しいけどね?
俺にグロテスクなの見せないでくれよ、」
良かった、ほんとに
俺、許されていいんだ、
みんなに愛されてて、
幸せだな、
「気にすんな、もう1回ハグしてやろうか?」
馬鹿にするように俺に笑いかけ、
アーサーはそう言う
「する…」
冗談かも知れないけど、
俺は辛かったんだ、だから…
「少し、だけ、でいいから…
愛されてるって実感させて欲しい、なんて…
冗談だよ、!俺は…大丈夫さ、!」
ギュっとアーサーは俺を抱き締める
「ぁぇ、?」
驚きながらも俺は抱き返す
「分かってねぇよ、本当に…愛してるっつーの、」
「うるさいなぁ…君は俺のmamaかい、?」
「そうみてぇなもんだろ」
「だね、」
「もう、帰るのかい?」
「あぁ、ごめんな、?寂しいよな、」
「もー!馬鹿にするのやめてくれよ、!
寂しくなんかない!」
「悪い、悪い、つい楽しくてな、そうだ、!」
がさごそ、とアーサーはポッケを漁る
なんだろう、?と待っていると
1枚の紙を渡された
「俺の再誕生日会、?」
「おう、枢連、全員で集まって
やろうって ことに なってな?」
俺の誕生日会を、?
皆で、?
「フランシスの家だから、遅れず来いよ?
主役のHEROさん?」
「もちろん、!遅れるわけないんだぞ!
また明日ね、!アーサー!」
「あぁ、また明日」
俺が手をブンブン振ると、彼はひら、と振り返す
明日、楽しみだな
コメント
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もう少しで最終回…このお話神すぎるんやが……次の回楽しみにしてるやで〜!