コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
【七海視点】
宇経先輩の言葉と行動の真意がイマイチ分からなかった。
なんで送ってくれたのかさっぱりだし、助けるとか云々の話もよく分からない。
どうしてそこまでして私になにかしようとするのか。
迷惑かけているのは私の方なのに。
私があの時自分で解決できていれば。椎名先輩に迷惑をかけずに済んだのに。
ぐるぐるとそんなことを考えていたら、いつの間にか寝落ちしていた。
【ねろ視点】
ねろ「…なんで俺が」
宵崎がストーカー被害にあっているのが確定したから助けてあげろって。
てかそれどこ情報だよ。
ねろ「助けたいならめーやさんが助ければいいんじゃないの?」
めーや「ねろちゃんがいた方が安心じゃん!」
ねろ「あんたのが圧倒的に強いけどね」
俺がまたでしゃばったらもっとキモイと思われるだけだろ。別にどう思われようといいけどさすがに避けられ続けたらメンタルもたないし。
めーや「顔にアザまで作っちゃってて」
ねろ「は?」
顔にアザ?ストーカーって、悪意持ってるってことか?あの性格じゃ、強く断って殴られたなんてことも有り得なさそうだし。
めーや「俺ら全員で助けてあげようよ。アベレージとか仲良いし。」
ねろ「仲良いのかあの2人…」
まぁ被害にあってるってわかってて無視するのはさすがに良心が痛む。それも顔見知りだし。
昼休み。
アベ「それは助けよ?絶対助けよ?殴られてんの許せないって!」
プテ「さすがにブチ切れ案件では?」
めーや「ねろちゃんもブチ切れてたから。」
ねろ「ブチ切れてないわ」
プテもアベもだいぶ乗り気で。アベはまだ分かるけどプテに関しては全く関わりないのに。
アベ「じゃあ僕が一旦帰りに七海ちゃん捕まえとく!」
プテ「捕まえる言うな。僕もできる限り協力するよ」
ねろ「てか家バレてんならもう付けられることってないんじゃないの。待ち伏せとかのが怖くね?」
めーや「一応帰りも守ってあげようよ」
まぁ、嫌われたままなのは嫌だし、一肌脱ぐしかないか。
……なんで俺、こんなに必死なんだろ。
【アベ視点】
帰りのHRをそこそこに、七海ちゃんの教室の前で待ち伏せする。
出てきたところで話しかける。
アベ「七海ちゃんっ!」
驚いたと言うよりは怯えたような顔をする七海ちゃんを引連れ、めーやさんたちの所へ向かう。
七海「あ、あの、阿部くん?」
アベ「一緒に帰ろ!」
七海「はい?」
そりゃ不思議だろうけど、でもこれは七海ちゃんを守るためだから!
絶対ねろちゃんが守ってくれるから安心してね七海ちゃん!
集合場所にはまだ誰も着いてないようだった。そりゃそうか、HR終わってすぐここに来たんだから。