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【七海視点】

教室からでたら阿部くんに手を捕まれ連行された。

クラスのみんなが不安そうな顔で見てたけど見るんじゃなくて助けてくれないかな。


なぜ一緒に帰ることになっているのか、私に拒否権はないのか。聞きたいことはたくさんあるけどどれも怖くて聞けない。


阿部くんは比較的話しやすい方だし、威圧感もあまり感じない。

それでも強引なところがあるように思う。

なにか話すにも話せないまま時間が過ぎ、宇経先輩や椎名先輩、高橋先輩が来た。逃げるにも一緒に帰ると言われたからには逃げられない。


めーや「アベレージはやw」

アベ「逃げられる前に捕えました!」

プテ「だから言い方」


椎名先輩とできるだけ離れた場所に行こうと阿部くんの後ろへ行く。


アベ「…ねろちゃんのこと嫌い?」


嫌いなんてとんでもない。むしろこっちが嫌われてるんじゃないのかな。顔を合わせたくもないだろうし、なんで一緒に帰ることになったのか全く検討がつかないんですけど。

なんてことは言えるわけないので首を横に振る。


七海「その、なんで急に…」


かろうじて口から出た声はものすごく小さくて、近くにいる阿部くんにすら届いたかどうか分からない。


めーや「説明せずに連れてきたのアベちゃん。誘拐と一緒だよそれ」

アベ「だって〜」


言い合いを始めてしまった2人をよそに、高橋先輩が話しかけてくる。


プテ「ストーカー被害にあってるんだって?」

七海「な、なんで知ってるんですか…」

プテ「めーやさんに教えてもらったの。だからみんなで助けてあげようって」


申し訳なさすぎる……あの時自分で対処できなかったから椎名先輩と関わりができてしまって、宇経先輩とコンビニで……あれ?


七海「宇経先輩、なんでストーカーのこと知って…?」

めーや「あぁ、たまたま見ちゃったんだよね。宵崎ちゃんって確証はなかったんだけど、昨日家まで送って確信しちゃった」

ねろ「家まで送って…」


なるほど…。なんにせよ私と知り合ってしまったことがきっかけで迷惑をかけてしまっている事実は変わりないな。


七海「別に、1人でも大丈夫…です。」

アベ「え〜、一緒に帰ろうよ〜。助けるとか関係なく、さ!」


阿部くんが一緒に帰りたいだけならそれでいいけど……。椎名先輩達は…。


プテ「今日急に決まったことだし、僕迎え来てるんだけど、追い返す?」

ねろ「追い返すって言い方w」

七海「その、1人でも大丈夫、なので。阿部くんが一緒に帰りたいのなら、阿部くんだけで…無理には…」

プテ「でも僕も一緒に帰ってみたいし。」

めーや「じゃあ俺も一緒に帰りたい」

ねろ「じゃあ俺も」


結局全員なんだ…

迷惑じゃないならいいんだけど…。


七海「その、噂とか、肥大化したりしないですかね…」

めーや「ま、別にいんじゃない?宵崎ちゃんはそうなると嫌?」

七海「嫌というか、迷惑じゃないですか?」

アベ「大丈夫大丈夫!気にしないで!」

ねろ「それ俺のセリフなんだよね。」


迷惑じゃないの……?私みたいなのと噂を流されて。


ねろ「むしろヤンキーと噂されてる宵崎の方が嫌なんじゃないの?大丈夫?」

七海「私は、全然大丈夫です…」


そういうと椎名先輩が少し笑ったような気がした。

嘘から出たまこと【完結】

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