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昨日の場所に行くとまだ箱は残っていた。そして僕が開いてみると、少女はまだ怯えていて、こちらに気づくと震える腕で頑張ってガラスの破片を向けた。少ない体力で歯を食いしばっている様子を見てなにかが胸に刺さったような気分だった。僕は切られてもいいから、という思いで少女に両手を差し出した。案の定小さな声を出しながらガラスの破片をぶつけてきたが、力がなく切れるほどの鋭さではなかった。僕はある作戦を考えて、一旦帰ることにした。どんな作戦かというと、
僕だけ、そう1人で対応すればいいんじゃないかと。
そして僕だけが箱に近づいたが、さっきと同じ、ガラスの破片を向けてきた。僕はおむすびをかばんから出して少女に渡した。少女は破片を降ろし、こちらを伺いながら近づいて、僕の手の上に乗っているおむすびをよく見て、こちらを伺いながら手にとって口に入れていた。小さな口が動く様子は、やはり何か感じるものがある。少女は目の焦点が合い始め、同時に美味しかったのか涙を流しながら小さく食べ続けた。途中でしゃくりあげるような声が聞こえた。どれだけ辛かったんだろう。僕はそう考えて、涙を流している少女を優しく撫でた。すると電気の精霊、雷走精が来た。「この子、なん?なんでここにおるんか?」「分からない。」「って、原液があるやん。密売人か?」「多分違うと思う。」その会話を横目に、少女はおむすびを半分食べ終わっていた。「他の精霊も呼んでくるわ、ここで待ってろ」といって雷走精は光と衝撃波を出して消えた。僕は少女の顔を見て、優しく笑みを作ってあげた。少女は涙を拭って僕の真似をしようとしていた。口角がピクピク震えていて、笑い慣れていないようだった。