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あの後10分くらい経って雷走精が戻ってきて、「とりま近う奴等は集めて来たで」と言った。そして雷走精も後ろに自然の精霊、木森精と風の精霊、風牌精がいた。精霊たちはその少女を見てそれぞれ考察を始めた。「彷徨い人ではないのでは?」「ここのやつじゃないか?」変な考察ばっかだが、彷徨い人で人間が来たケースはない。だから完全には否めない。すると風牌精が来て僕に言った。「俺らじゃ答えを出すのは無理そうだ。ゴマたんに伝えた方がいい。」でもこの子はきっと前のように怯え、危害を加えるかもしれない。だから僕はその話をさらっと流した。そして精霊たちが戻った後、僕は少女を見た。少女はまだおむすびに夢中で、僕たちの話は聞いていないようだった。
少女は最後の一口を食べ終わったあと、僕の服を引っ張って口を開いてくれた。「…し、…いっこ、…すび、…たい。」きっと(私、もう一個、おむすび、食べたい。)だろう。僕が聞き返すと、少女は頷いた。これは僕の夜食用なんだけどね。そして僕はおむすびをあげると、さっきよりかは短いが僕の様子を伺って、おむすびを手に取った。さっきより口を大きく開いておむすびを食べ始めた。さっきより、だから実際はあまりという感じかな。そして周りをみるともう夜だ。僕はライトを照らして、それを少女に渡した。最初はライトにも警戒していたが、僕がスイッチを付けるとびっくりした後、自分の顔に一瞬当てて眩しそうにしていた。とても微笑ましい。僕はライトを置いて帰って寝る事にした。少し寂しそうな顔をしてたけど、僕が帰り際に「また来るからね。」と言った事で少女の少し表情が明るくなった。
帰ったあと、今日の出来事をレポートにし、ゴマたんに提出した。ゴマたんはじっと紙を見ると、僕に話しかけてきた。「この子の名前は分かるかい?」「いや…分かんない。」「この子は精霊の森に1人でいるのかい?」「いつからかは分からないけど、多分そう。」「そうか…」そういってゴマたんは数百という棚の中の1つから2つのファイルを取り出してそのレポートをしまった。「情報提供ありがとう。取り敢えず、こちらからは何もしなくていいんだね?」「うん。多分ゴマたんたちが行くと怖がっちゃう。」「分かった。こちらからも話をしておくよ。」