テラーノベル
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カーテンのすきまから光。
静かな部屋。
すちは、まだ眠っている。
寝顔は無防備で、いつもより幼く見える。
みことは目を開けて、しばらく天井を見たあと、隣に視線を向けた。
(……いる)
それだけで、胸の奥がふっとゆるむ。
手を伸ばすか、少し迷ってから。
そっと。
髪に触れる。
やわらかい。
「……かわい」
小さな声。
聞こえてないはず、と思っている。
でも。
すちは、起きてる。
(いま、なんて言った!?!?)
心臓がうるさい。
でも目は閉じたまま。
(寝たふり続行……!)
みことは、もう一度だけ、なでる。
ゆっくり、安心させるみたいに。
すちの指が、布団の中でぎゅっとなる。
(無理無理無理無理
近い近い近い)
でも逃げたくない。
むしろ。
(もうちょっとだけ…)
「起きろー」
数分後、みことの通常モード。
肩ゆすられる。
「うぅ……」
「朝」
「五分」
「三分」
「減った!?」
いつものやり取り。
さっきの空気はどこへやら。
でもすちは、わかってる。
あれは夢じゃなかった。
台所。
二人で並んで立つ。
「それ塩」
「はい」
自然に手渡す。
触れそうで触れない距離。
でも前より、近い。
「今日さ」
みことが言う。
「帰りコンビニ寄る?」
「……いく」
すちはちょっと笑う。
「アイス買う」
「昨日も食ってたろ」
「今日は別腹」
「腹いくつあんだよ」
くだらない会話。
でも、心が満ちる。
学校へ向かう道。
少しだけ風が強い。
すちは、隣を歩くみことの袖を、ほんの少しだけつまんだ。
自分でも気づかないくらい自然に。
みことは何も言わない。
ただ歩く速度を、ほんの少し落とす。
(これだ)
すちは思う。
特別な言葉も、約束もいらない。
ただ、並んで歩いてる。
それだけでいい。
「なあ」
みことが言う。
「今日も帰ってくるだろ」
当たり前みたいに。
すちはうなずく。
「うん」
そして、少しだけ照れながら付け足す。
「ただいま、言いに」
みことは笑う。
「待ってる」
朝の光はやわらかい。
何も起きない日。
でもそれが、いちばん大事な日。
“必要とされる”の答えを知った二人の、
静かであったかい、
続いていく日常。
ちょこっとしつもん
次さ、ノベルとチャットどっちがいい?
チャットのメリット よみやすい、以外ほぼ無い
デメリット ほぼない
ノベルは、書きやすい、表現がしやすいなどなど多数
個人的には、ノベルがいいな
コメント
3件
ん~やっぱよいなぁ(*´∇`*)