深澤「いわもとっ、!!!!!!!!!!!!」
岩本「…っ、深澤、様っ、」
「生まれ変われたらっ、次は、っ、」
岩本「一緒、に、なってください、っ、”」
深澤「ぁ、ぁ、」
深澤「うわぁぁ”ぁ”ぁ”、、」
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俺は生まれた時から人生のレールが決まっていた
小学校だって、中学校だって、高校だって、
全てを決められていた
深澤「…ん、朝か、」
俺はこの国の王
齢21という最も若い年齢で王になった
岩本「おはようございます、深澤様」
深澤「あぁ、おはよう」
岩本「本日の朝食ですが……」
この人は俺の執事
俺が小さい頃から世話をしてくれた1人
第2の俺の親だ
深澤「…そうか、まぁ俺はなんでもいい」
岩本「そうですか、シェフにそう伝えておきます」
深澤「今日の予定は?」
岩本「今日の予定ですが、1時から隣国からご訪問とあります」
深澤「誰が来るんだ?」
岩本「それが分からないんです。申し訳ありません」
深澤「いや、岩本は謝らなくていい」
深澤「それにしても隣町から…、、」
岩本「私の方でももう少し調べておきます」
深澤「あぁ助かる」
岩本「それではお着替えのお時間ですので」
深澤「分かった、ありがとう」
深澤「見ないで貰えるか、…//」
岩本「何年深澤様の上裸を見ていると思っているのですか?」
岩本「こんなのどうって事ないです」
深澤「俺がどうってことあるんだ、//」
岩本「深澤様がファッションセンスないから私が選んであげてるのでしょう?」
深澤「失礼だな、…!!」
岩本「ふふっ、」
岩本「今日はご来客もいるので衣装の方にしておきます」
岩本「お着替え済みましたらディナー室にてお待ちしております」
深澤「あ、あぁ、ありがとう、」
岩本「それでは、」
律儀に頭を下げファッション室から出ていく
深澤side
俺は、執事……岩本が好きだった
もちろん、恋愛対象で。
面倒見の良さとすらっと高い背
ぱちりとした二重瞼、、
気がついたら全てに惹かれていたのだ、
だが、この気持ちを伝える勇気が俺にはなかった
俺が突然こんな事を言い出したら、気持ち悪がって離れていくに違いない
俺はこの気持ちを墓場まで持って持っていく事はとうの昔に覚悟していた
がちゃっ、
岩本「朝食が済みましたので自由時間です」
深澤「分かった、」
岩本「…深澤様、お伝えしたいことg」
執事「深澤様っ!!!!!!!」
岩本が何かを伝えようとした瞬間、門番が俺の部屋のドアを開けた
深澤「どうした?」
執事「隣町に、隣国から爆弾が、っ、!!!!」
深澤「なにっ、!?!?」
執事「隣町に爆弾が落とされて全てっ、火の海だと、…!」
深澤「今すぐ応援部隊に出撃要請を!!!!」
執事「はいっ!!!!!」
深澤「…岩本、俺らも行くぞ」
岩本「かしこまりました」
〜〜〜〜〜
それからというもの、隣国と全面戦争になったのは言うまでもない
深澤「っ、はぁっ、…まだだ、っ、」
岩本「深澤様、少しお休みを、」
深澤「…うるさい、俺はこの国の”王”なんだ、」
深澤「この国を守らないといけないんだ、」
岩本「ですが、……」
深澤「…俺は大丈夫だ、心配をするな、」
そして数日、睡眠も食事も一切せずに全ての力をだして戦った
結果は俺らが優勝を収め、隣国が俺らの下につくことになった
隣国が攻めてきた理由は分からないが、結果がこうなって良かった、
そう思った時、俺は疲れで意識を手放した
深澤「……ん、っ、」
目を覚ましたら自室にいた
起き上がると襲われる激しい頭痛
深澤「岩本は、…?」
俺は隣に岩本がいない事に気づき重たい足を引きずりながら部屋を飛び出た
深澤「少し外の様子を見てくる、…」
執事「深澤様、もう少しお休みになられた方が、…」
深澤「少しだけだ、すぐに戻る、」
執事「…分かりました、お気をつけて、」
深澤「あぁ、ありがとう、」
外を出た瞬間、そこは俺が知っている町ではなくなっていた
建物は崩れ、地盤もかなり緩んでいる
城を先に探したが、岩本の様子はなかった
どのくらい経っただろう、
無我夢中で岩本を探し続けた
深澤「はぁっ、どこだよ、っ、」
破片を片付けつつ周りを探していると、
深澤「…!!!!!!!」
深澤「岩本!!!!!!」
見た事のある背中が破片の隙間に横たわっていた
深澤「はぁっ、岩本、?分かるか、?」
岩本「………っ、ふか、ざわ、さまっ、?」
深澤「そうだ、俺だ、こんなとこにいないで、」
深澤「早く城に戻ろう、、?」
岩本「……それは叶いません、」
深澤「なぜだ、?また一緒に帰ろう、?」
岩本「俺はもう、命が尽きてしまいます、」
そういう岩本の胸には丸い穴が空いている
深澤「まさかっ、撃たれたのか…?」
岩本「ご察しがっ、いいですね、」
深澤「そんな、そんな、っ、…!」
岩本「…俺は、深澤、様が、大好きでした、っ、」
岩本「もう長くないのでっ、最後に、つたえさせてください、」
深澤「最後なんかじゃないっ、やめてよ、っ、」
岩本「…っ、深澤、様、」
岩本「生まれ変われたらっ、次は、っ、」
岩本「一緒、に、なってください、っ、”」
深澤「ぁ、ぁ、」
深澤「うわぁぁ”ぁ”ぁ”、、」
深澤「やめで、っ、かみさまっ、、」
深澤「岩本、?返事して、?」
岩本「…………」
深澤「なぁっ、頼むよ、…」
深澤「最後とか嘘でしょ、?」
深澤「ねぇっ、ねぇっ、!!!!!!」
深澤「…あぁっ、」
それから俺は、王を除けた
岩本がいなくなって、王が務まる気が全くと言っていいほどしなかった
深澤「やっぱり、岩本がいないと俺が俺じゃないんだ、」
俺の片手にはナイフ
それは俺の胸元に向けられている
深澤「生まれ変わって一緒になろうな、」
[END]
コメント
6件
それで今夫婦になっとるぅぅ🥺…(((((((すいません
うわうわうわ!!!最高過ぎるますね😔
切ない(´;ω;`)お疲れ様.ᐟ.ᐟ