テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
視点:須藤亜樹 12月6日
朝日が昇り最近では珍しく自分で起きることができた。時計を見ると7時を回っていた。意識が一気に覚醒する。頭の中で炭酸飲料の栓を開けたような爽快感があった。そして僕は大きく口を開けて欠伸をする。意識が覚醒したとは言えまだ眠気が残っているのか多少覚束ない足取りで優里がいるはずのリビングへ向かう。
(あれ?)
リビングに優里はいなかった。
(おかしいな?いつもならもう起きているはずなのに)
部屋の中を見渡すも優里の姿どころか人のいる気配すら感じない。注意深く周りを見ると、いつになく小綺麗に片付けられていることに気がついた。それも、気味が悪いくらいに。
そして僕は叫んでみる。
「おーい!優里!起きてるか〜!」
返事は返ってこない。もう一度僕は叫んだ。
「おーい!優里ー!」
またしても返事は返ってこなかった。
最後にもう一度呼びかけてみる。
「おーい!優里ー!いるかー!」
そう叫ぶと、後ろから聞き慣れた声が、いや、違う。聞き慣れているがいつになく不気味な声が聞こえてきて思わず身震いする。
「はーい♡」
そして後ろから服の上から注射針が刺され、そのまま一瞬にして僕の意識は闇の底へ消えていった。
視点:愛染優里 12月6日
(やっと、やっとだ、やっと亜樹を私のものにできる♡)
そう思うと自然と口から笑みが溢れた。目の前には椅子に厳重に縛り付けられた亜樹が居た。私は今まで感じたことのない優越感、快楽、幸福感に浸っていた。今亜樹と私は秘密の部屋に居た。そこには数々の道具があった。亜樹を嬲るもの、亜樹を気持ち良くさせるもの、なんでもある。これを使えば亜樹たっくさん喜んでもらえることだろう♡そう考えると身震いが止まらない。
やがて亜樹は目を覚ましたようだ。
「!?どこだ!?ここ!」
あぁ亜樹が焦っている、とても可愛い♡だけどもっっとこれから可愛くできると思うと嬉しくなってくる。
そこで亜樹は私の存在に気づいた。
「っ!優里!ここはどこだ!?一体僕はどうなっているんだ!」
「ふふふ♡ここは、私と亜樹の愛の巣だよ?」
「はぁ..?お前は何言ってるんだ優里?狂っちまったのか?」
もちろん私は狂ってなどいない、なのでもちろん亜樹に対してこう返す。
「狂ったなんてひどいなぁ、亜樹のことを思ってやってるんだから狂ってるわけないじゃない♡」
「っ…」
そして私は側にあった鞭を持ち、それを思いっきり亜樹に対して振り翳した。