次の日、夜までとくになにも起こらず、
みんなで天の川を見ることになった
天の川が綺麗に見れるスポットがあるらしい
そこまでみんなで歩いて行った
「シェアハウスからでもじゅうぶん綺麗に見えるけどね」
「天の川見るの楽しみやな~」
とか、いろいろな話をしながら行っていたから、
歩いている間、ひまにならず、楽しく行けた
それから10分後、そのスポットについた
「すごく綺麗……」
空には綺麗な天の川が顔をだしていた
今日は雲一つない快晴
この天の川、みんなで見れたらよかったな…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「それじゃあ、帰るか」
天の川を見終わって、みんなで帰っていた途中、事件は起きた
「危ないっ!」
突然どぬくさんが叫んだと思うと、
逃げる間もなく、私達はトラックにひかれた__
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
なにここ……真っ暗、なにも見えない
確か、私達はトラックにひかれた
なんで……私が願叶神社で願ったのはなおきりさんの死だけ……
みんな死ぬなんて願ってない
私も、死にたくない……
………もしかして…!
私の頭のなかで、一つの考えが浮かんだ
それは、るなさんの願い事
私の願い事は『なおきりさんを明日あの世に送って』
るなさんの願い事は、『みんなとずっと一緒にいたい』
なおきりさんが死ぬとるなさんの願いは叶わない
でも、みんなで死ぬとずっと一緒にいられる……
ハハ……なんだ、神様の罰が当たっただけか……
仲間の死を望んだ私に___
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「あ…ん!……のあ…さ………のあさん!」
私を呼ぶ声がする
その声が、なぜかとても懐かしかった
「……じゃぱぱ…さん?」
目を開けるとそこにいたのは死んでしまったはずのじゃぱぱさん
「よかった……」
「なんでじゃぱぱさんが…」
「自分の体見てみて」
「なにこれ……透けてる…?」
私の体は透けていて、よく見ると、
じゃぱぱさんも透けているように感じた
「のあさん……死んじゃったんだよ
飲酒運転してたトラックにひかれて」
そうだ……みんなトラックにひかれたんだ
それでやっぱり死んじゃったんだ……
「みんなは?」
「あっちでみんな待ってるよ、もふくんもいる」
もふくんもいる……みんなも!
私はじゃぱぱさんの手をとって、みんなのいるところまで走った
『じゃぱぱさんともふくんが見つかりますように』
その願い通り、見つかった
空の上で、天国で___
願叶神社 END