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『病名は個性』
「 やめてっ!!! 」
女の子が薬にかぶる
「 …あんたっ?!No.4912! 」
「 もう、やめて、私たちが争ってもこの男の思う壺よっ!、私たちは協力した方がいいの、! 」
「 五月蝿い!! 」
「 君は、 」
「 誰なんですか? 」
「 彼女が、双子の姉って言っていた子だ 」
「 …彼女が…、 」
少女の双子の姉と言っていた子はNo.4912と言った
血は繋がっていないし、双子でもないけど
お姉さんみたいだった
「 4913、もう、やめよ。駄目なの、勿体ないよ。この人たちは強い、味方の方がいいよ 」
「 …五月蝿い。此奴らが出てったから、私たちは苦しい病気をかせられた、もう、死ぬしかない
じゃん。あんたも今、此奴ら庇ったせいで、痛いでしょ?これは病気を強化する薬なんだか
ら 」
「 …でもっ! 」
「 でも、でも、ばっかだね!あんたは、一つ番号が早いからって、姉面しないでよ!! 」
また少女が彼女に向かって薬をかけようとする
「 …っ! 」
「 今です!! 」
しにがみさんの声が響いた
「 いくよ。お嬢さん 」
「 えっ?! 」
俺らは彼女を連れて、走り出す
「 あぁーっ!!!もう、逃げられた。最悪、もう、嫌だ 」
「 No.4913、何をしているんだ。ゴミなら精々ゴミらしく頑張りなさい 」
「 …はい、お父様。 」
__________________
ガチャ
セキュリティドアが閉まる
「 ここなら、当分わからない…はず 」
「 ありがとう。しにがみくん。君も大丈夫? 」
「 大丈夫です。助けてくれるって信じてるましたから 」
「 え? 」
「 え?って、作戦を聞いていなかったんですか?そちらの0502さんから 」
「 0502…って、トラゾー? 」
「 …あはは、 」
「 …どういうことだよ?! 」
「 それはぁ、
みんなにトロイという病気がバレる前__________
( ここに、いるかな。彼女
ピンポーン
「 …はい、?っ、て!0502さんっ!!! 」
「 …なんで、それ知っているの? 」
「 …あ、 」
話が早かった
彼女も俺たちが奇病を持っているのは知っていたらしい
彼女も同じ研究所にいたようだ
俺らがPKST団というのはその時知ったらしい
そして、彼女も病気を持っていたということを知った
「 持っていた?って、どういうこと 」
「 0502さんは、なんでも治る薬を知っていますか? 」
「 知ってる、あの虹色の薬だろ?脱出した時、見せられた 」
「 …それ、飲んだんですよ。 」
「 え?手に入れることができたの? 」
「 はい、 」
「 ど、どうやって?! 」
「 …奪ったんですよ。彼奴から、 」
「 …そう、なんだ。 」
夢を見てしまった
彼女が、もう一つや二つ持っているのではないか
そう思ってしまった
「 …ありますよ 」
「 え? 」
「 薬。あります。ほら 」
眩しかった
あの時と変わらない虹色
「 それ、くれたりしない? 」
「 いいですよ。 」
「 え? 」
「 …いいですけど、条件があります。 」
「 なに? 」
「 …私の妹を助けてください 」
「 あの子も作られた? 」
「 そうなんです。薬の効果で彼奴に逆らえない。だから、っ!救って欲しいの。もし、貴方達に何
かしているなら、お詫びする。でも、あの子だけは、あの子だけには生きて欲しいの…っ 」
沈黙が続く
「 …わかった、 」
「 ?! 」
「 俺が倒れたあの日の少女は? 」
「 あれは私。依頼人なら、信じてくれるかなって 」
「 なるほど、ね 」
「 でも、助けてばかりは嫌だから、私も手を貸す、だから、貴方も貴方達も協力して 」
彼女が手を差し出す
「 あぁ、共闘と行こうじゃないか 」
俺が手を取る
現在_______________
て、感じ 」
「 えぇ?! 、なんか、すご! 」
「 同時に何かしすぎでしょ 」
「 その薬を飲めば、治るんだから、早く奪還して、飲んで逃げましょうよ 」
「 …でも、薬を飲んでしまうと…、 」
彼女が何か言いたげだった
「 何かあるの? 」
「 貴方達の身体能力が低くなってしまいます。 」
「 え? 」
「 三階から飛び降りても死なないし、今こうやって彼奴から逃げれる足、考えることができる頭。
全てが低下してしまいます。低下、というかただの人間に戻ってしまいます。何もできない。無
力な人間に 」
「 …どっちを取るかって、ことね 」
「 でも、一つ、どっちもを取ることができます 」
「 どういうこと? 」
「 身体能力もこのままで、奇病を治せる方法が 」
「 なんですか?それ 」
「 それは、奇病を克服すること。自分の中でその病気の抗体を作ることです 」
「 できるの?そんなこと 」
「 …できます。確か、0227さんは星涙病ですよね 」
「 はい? 」
「 治療法は、初恋相手をしること、そして、克服方法は、記憶を取り戻すこと 」
「 無理、でしょ?記憶、思い出せないし…、 」
「 今から克服方法を言っていきます。0121さんは、雑音を消すこと。1008さんは、悪魔病も患う
こと。0502さんは、違う花を吐くこと。トロイは、ないです 」
「 …他のやつもやばいけどさ、ないって、何? 」
「 …トロイは、調べて調べても、出てこないんです、研究データが何もない、だからわかんないん
です。 」
「 彼奴、昔、トロイになったのは俺だけ。みたいなこと言ってた、 」
「 …そういうことか…、 」
「 …私は今から、ここの部屋を守ります。だから、皆さんは克服してください。抗体を作ってくだ
さい。トロイは本当にわからないので、この薬を飲んでください。 」
彼女が虹色の薬を俺に投げる
「 ありがとう 」
「 もう、無茶はできませんから 」
「 うん、 」
彼女がドアの前に行こうとする
「 まって 」
ぺいんととクロノアさんの声が重なる
「 ありがとう 」
「 …!!いいえ 」
s視点________________
( 記憶を戻す、できるかな。
わからない。、不安だ。怖い
声が聞こえた
『 君の名前はNo.0227だ 』
『 よろしくね。0227くん。俺はクロノア 』
『 …ある訳ないでしょ、今日作られたんだから。あといらないでしょ 』
『 …そんなことないですよ。作られたって言い方やめてください。どんな形で生まれたとしても、
僕らは生きてます。だから名前の一つぐらいあってもいいでしょう
『 俺が吐いた花触らないでくださいね。なんでか言っても忘れちゃうのかなぁ、えっとじゃあ、と
りあえず、触らないっ!で、お願いします 』
『 俺たちはPKST団だ! 』
『 お前は恋をしろ。そして、星涙病にかかれ! 』
わからない
全部、覚えてない
助けて
誰か
怖い
誰
怖い怖い怖い
「 あ゛ぁぁぁ、 」
知らない
知らない
「 しにがみ? 」
「 しにがみさん?! 」
「 待ってしにがみくん!!泣かないで!! 」
ポロッ
涙が落ちる音がした
コメント
6件
えぇ… その研究員○そうかな…
見るの遅れた😭 今回も凄く美味し…(( 面白い話でした!