snowman
涼太「…ひま」
翔太くんが仕事に行って数時間
俺は暇を極めている
特にすることはないし、家事も全部終わらせてしまった
涼太「翔太くんの動画でも見ようかな、」
涼太「あ、新しいの上がってる」
そこには今日着ている私服で新曲を踊る翔太くんと“ふっかさん”、“阿部くん”の姿が
涼太「朝撮ったのかな……“かわいい”…な…?」
「……うんっ、“かわいい”」
俺は無理やりにでも“かわいい”と思うようにした
だって、そう思わないと俺の心が持たないから… でもそれが今は心地良い
涼太「…感情を知りたい」
俺はまた、足が勝手に動いた
涼太「ご飯、作るって言ってあるし…どこ行こうかな…やっぱさっきのスーパー?」
「うーん…」
ピコンッ
涼太「?」 スッ
涼太「あ、翔太くん…」
翔太『今何してる?』
涼太『今は、買い物に行ってます』
翔太『夜の?』
涼太『はい』
翔太『誰にも話しかけられてない?大丈夫?怖いこととかなかった?』
涼太『だから、子供じゃないんですってば』
翔太『涼太は俺の大事な人だから』
涼太「…どういう、意味なんだろう」
「“俺の大事な人”か」
翔太『何かあったら連絡してね』
涼太『はい、残りのお仕事も頑張ってください』
涼太「…翔太くん確かハンバーグ好きだったよね…今日はハンバーグにしよ…」ニコッ
俺は無意識のうちに口元が少し緩んでいることに気が付かなかった
涼太「いっぱい買っちゃった…」
両手に花…と言うわけではないが、翔太くんを喜ばせる為の物をひとしきり買えていつもより胸の高鳴りがある
…“嬉しい”のだろう
?「ねぇ…君いま暇かな?」
涼太「?俺ですか…?」 クルッ…
?「そうですそうです笑」
「そんなに大きな荷物…どうなさったんですか?」
涼太「…?それ、貴方に何の関係が…??」
?「いゃ〜珍しいなと笑」
涼太「???」
(なんか……嫌な予感が、する………)
?「指見る感じ…結婚とかされてないのでしょう?一人でそんな食材いらないでしょうし…ね?」
涼太「……ゾワッッッ…!」
「?………失礼しますっ」 タタッ…
?「あ…行っちゃった……でもまぁいいか」ニヤッ…
涼太「……」 トボトボ…
ガクンッ!
涼太「!?………あれ…足、力入んない…な」
「…何やってんだろ俺…………あれ…?」
立ち上がろうとするのに立ち上がれない
力が本当に入らないのだ 自分でも不思議なぐらいに…
涼太「…どうしよう……人通りが少なくて助け呼べないし…」
涼太「…あ」
『なんかあったら連絡してね』
涼太「…しょーたくん……」 スッ
俺はスマホを取り出した
side↺
ピコンッ
翔太「?…え?!涼太から??」
涼太『しょーたくん』
翔太『涼太どうした?なんかあった??』
涼太『…お仕事もうない……?』
翔太『ちょっとまってね』
翔太「ねぇ“阿部ちゃん”〜?」
「もお仕事ないよ……ねッ…??」
“阿部”「あ、翔太どーしたの?」
翔太「いやいや…何その状況」
“阿部”「?何って…“佐久間”が膝でねてるだけだよ??」
翔太「あ、そう……(諦」
「ま、いいや もう仕事何もねーよな?」
“阿部”「うん、今日は終わりだよ」
翔太「ん、サンキューな」
「じゃ俺帰るわ」
“佐久間”「スピー……」
翔太「幸せそ…笑笑」
翔太『ごめんね涼太持たせて』
『もお仕事ないよ』
涼太『…じゃあ俺のとこ…きて?』
翔太「…??“俺のとこに来て”?」
コメント
3件
続きが気になる、、、
大丈夫かな😱😱