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ー翌日
『あー、昨日は幸せだったなぁ〜』
『名前なんて呼ばれちゃった笑』
又逢いたいな〜って流石に早いか、笑
【優太、大事な話が有る。】
幸せだった脳内が一瞬で現実に戻された。
『(朝からなんだよだりぃな)』
ー王宮 玉座の間
【優太、お前まさか下族と容易く会話などしていないだろうな?】
容易くって何様だよ笑
『うん、勿論してないよ。』
【…】
父は黙り込んだと思ったら
バチンっ
激しく頬を叩かれた。
バチンっバチンっ
何度も、何度も。
『痛っ、痛いっ、』
【その口の聞き方はなんだ!!!あれだけ下族とは親しむなと言っただろう!!!】
声を荒らげてそう叫ぶ。
【お前は俺の下で働け。そしてしっかり学べ。】
【一ヶ月の猶予を与える。 仕草が完璧になったらお前は生き残る。完璧にならなかったらお前は処す。】
面倒臭い事になってしまった。
しかし、頬がもうパンパンに腫れてしまっている。これ以上叩かれたら俺の頬はちぎれてしまうと想い
『はい、分かりました父上様。』
こうして俺の監視生活がより厳しくなって戻ってきた。
まず朝は父の着替え、食事、洗濯物の回収、布団を畳み洗い物をする。
これを朝六時〜七時までに終わらせなければいけない。
そして昼は食事の用意、王宮の掃除、言葉遣いの勉強をし、そのまま夜を迎える。
夜は食事に布団の用意、一日の振り返りをするともう十一時。五時間本を読んだ後、二時間睡眠で又朝を迎える。
辛かった。痛かった。
大飛くんに逢いたい。何度も考えた。
あれから少し時が経ち、ついに今日、合格かどうかが分かる。
きっと大飛くんは悲しい顔で待ってるんだろうな。
いや、俺なんてもう嫌いか、笑
ー王宮 王の部屋
『父上様、云われた通りにやって参りました。』
【さあ座れ。】
『どうでしょうか、結果は。』
【お前は、、、】
【不合格だ。】
云われた結果を俺は受け入れられなかった。
まあでも別に良い、かな笑
俺は大飛くんに忘れられてるだろうし、
こんな苦しい國から消えれるって想うと、
良い事だよな笑
『分かりました。父上様。』
部下たちが続々とやってくる。
【王殿。何時処刑しましょうか。 】
【四月一日だ。】
俺は部屋に帰る。
ここの景色ももう、一週間後には見れないのかな笑
窓を見つめていた。桜が満開だ。
風の所為で花が散っていたりもしていて少し切なく感じる。
『飴食べたいな、大飛くんからの飴、』
『もう、来ないよな、笑』
物凄い足音が玉座の間から聞こえてくる。
それと同時に父や部下たちの声も聞こえる。
『はっ、侵入者かよ笑』
すると俺の部屋の前で足音が止まる。
『えぇ、俺に用かよ、もう死ぬってのに』
フワっ
彼奴の匂いだ。
「やっと見つけたよ笑優太、行こう、早く自由になろう。」
『大飛、』
彼奴はそう云い俺の手首を掴み、部屋を出る。
「お前は死ぬなよ、優太!」
あぁ駄目だ、笑
大飛くん、いや大飛、
急に呼び捨ては
『反則だって、笑笑』
♡100→6話 彼奴が居れば
もうすぐ最終話です💕
今までのストーリー楽しんでいただけたでしょうか?
最終話は自分なりに頑張ったので、楽しみにしててくださいね笑!