コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第3章 あの神社
「は、ここは……どこ…?!」
「やめっ……離せッ!!」
暗闇から三本の腕が伸びる
1本はピンクのカーディガンを来ていて
1本はちいさくつるつるな手。
1本は男らしい大きな手だった。
『つかやはこっちだよ?』
『つかやくんにはあたし達がいるでしょ?』
『つかやくんは僕たちの物なんだよ?』
「はっ……!!」
そこは家だった。でも違う。何かが違う。
いつもと同じ家。なのに、ここはつかやの部屋だと感じる。
そうだ、昨日の神社を探そう。
そう思って検索をかけるが、一向に見つからない
「……!!」
掲示板のようなサイトに、似たような神社に行ったことがあるというものがあった。
しかも東京都だ。近い。
「ここか……」
息を呑む。でも行かなければいけない。
いつもの神社
「本当にここなのか……?いつもの神社だぞ、」
ピラ……
「うわっ!?」
「えぇ……ビビりすぎ」
「え……あ…」
「昨日ぶりだね。司」
「あ、あぁ……」
「あ、そういえば名前、言ってなかったっけ」
「まぁ……」
「俺は夜白(やはく)。。上世と下世を結ぶ幽霊みたいなものだよ。」
「上世、?下世、?」
「ここは下世。上世を元にして作られたセカイ。」
「はぁ……?」
「えま、琉磨、音々香。みんな、えむ達に名前がに似てると思わない?」
確かにそうだ。
鳳凰えま。上羽場琉磨。草良木音々香。
少しいじっただけのようにしか思えない。
「でも……なんで俺は上世にいるべきなんだ、?」
「それはね…」
「上世の司が、消えたからだよ」
「え?」
「俺達にも分からない。事件でも事故でも死でも。それは上の世界に連絡が来る。でも何も無いんだ。」
「……それは一体…」
「君は……えむたちの事が分かるんだろう?」
「あぁ、分かる。全部…全部思い出した」
「俺は彼奴らに酷いことを言って……謝って、
彼奴らをステージに戻した。」
「ということは…司は、君。つかやの中にいるんだよ。」
「恐らく君は前までつかやの記憶もなかっただろう。」
「確かに、?」
「でもこのセカイに何か異変があって呼び出した。基本君が原因だと思ってくれ」
「俺が、?」
「このセカイは今、原因の分からない異変がある。でも空気はかなり違っているから上の世界はこの真相を探してるんだよ」
「はぁ……?」
「この場合、このままにして置いたら上世にも影響がでる。」
「上世に?」
「下世は上世を元に作ったと言っただろう?」
「あぁ」
「つまり上世と下世はリンクしているんだ。」
「ほう、?」
「下世が無くなっても別に何も無い。上世が無くなるわけではないから。」
「でも上世がなくなったら?人類が……ありとあらゆるものが全部崩壊する。」
「……」
「それを……君が止めてくれ」