炎雰と炎帝が入れてくれた美味しい緑茶を啜りながら雑談をするんね。
「俺に妹ができたんですけど、その妹は、本当に活発的で、政府に利用されないように、ツリーハウスで過ごさせてるんですけど、優しいので、その優しさに付け込まれないか不安なんですよね」
始めに口を開いたのは、津炎なんね。自分と居過ぎたら、危ない目に合うかもしれないと、普段は、その妹と少しだけ距離を開けてるらしいんね。でも、根は本当に優しいから、そんな態度になってるんね。きっと。
「お前は本当に優しいな」
まだ眠そうな目をこすりながら炎牙はそう言って、津炎の頭を撫でるんね。一応この中では津炎が最年少なんね。
「iоの妹は真面目に可愛いんね。iоの後ろをちょこちょこ付いてきたり、人見知りだからか、iоのスカートを掴んで後ろに隠れる仕草とか、可愛すぎると思うんね」
伊華のそんな姿を思い出したら顔がニマけてきたんね。
「分かります。なんで妹ってああも可愛いんでしょうか」
珍しく炎帝が賛同してきたんね。確か、炎帝の妹の陸華は、大日本帝国陸軍のドールだったと思うんね。
「シスコンだ〜」
ケタケタ笑いながら海帆はそう言うんね。
「確かに〜」
そう言いながら鈴(鈴華の事)もケタケタ笑い始めたんね。
「でも、ドールの半数以上はシスコンか、ブラコンだからなぁ〜」
ひとしきり笑い終わった後鈴はそう呟いたんね。
「お前もな」
クスッと笑いながら愛は鈴に突っ込みを入れたんね。
「だって!姉さんはこんなにも美しくて、格好良くて、可愛くて、芳しくて、好きにならない以外に選択肢があるとでも!?!」
鈴の姉さん大好きスイッチが入っちゃったんね。このまま話させたら長くなる一方なんね。
確かこの前は丸一晩語られた気がするんね。おかげでその日は寝不足だったんね。
ふと周りを見渡すと、海帆と琉炎、永秦はもう逃げ出してたんね。炎牙と炎雰はそ~っと忍び足で逃げようとしてたんね。津炎は鈴の視界に入らないように這いつくばりながら逃げてたんね。iоはそそくさと逃げたんね。愛は鈴に捕まり、炎帝は愛に捕まってたんね。
こう言うのは、
「逃げるが勝ちさ」
「逃げるが勝ちなんね」
「逃げるが勝ちです」
その時に、逃げ出した全員の声が重なったんね。
一応、無事(?)愛に逃げ出した全員が軽い説教を食らったんね。
その後はもう本当にノホホンとした時間を久しぶりにみんなで過ごしたんね。
それから数日後に家に帰って伊華に会ったらいつもの倍以上可愛くみえた気がしたんね。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!