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「ここから飛べば…終わり…」
「全部…何もかも…」
「未練は……まっいいや」
──────
『黛さーん!』
──────
「ッ!?」
「大丈夫…ここに加賀美さんは、いない…」
「幻聴ってやつ?最悪…」
──────
「黛さん?』
──────
「お願い…!やめて…」
──────
『黛さん』
──────
「もうハヤトさんの声なんか聞きたくない…」
『本当ですか?』
「!?」
「そ、そうだよ…」
『俺はもっと黛さんの声が聞きたい…』
『もっと!ハヤトさんって呼ばれたい!』
「俺も呼びたいよ!」
「でも… この世の中を俺は生きていけない」
「ハヤトさんはそのまま明るい世界で輝きながら生きていってね」
『私は…黛さんがいなくなったら、生きていけるとは思えない』
『黛さんが暗い世界に行ってしまったら、私も暗い世界に行きます』
『黛さんが堕ちると言うなら私も堕ちます』
「だって、そんなの…俺の生きる意味は?」
『黛さんは私の生きる意味です私は黛さんの生きる意味です』
『私のために生きてくれませんか?』
「………ぃよ…」
「ズルいよ…ポロ」
「グスッポロポロ…」
「あ~ぁやっと、死ねると思ったのに」
「生きる意味がみつかっちゃった」