「よし!散歩行こっか。ワワ。」
サモエドと言う大型犬が「ワンッ」と元気よく吠えた。(お亡くなりになられたあの某白犬のようなワンコ)
(今日暑いしアイスでも買おっかな?)
横断歩道を渡った女子大生樋目野凛は呆気なく死んだ。ワワ(大型犬)を守ったのだ。
(ちゃんと生きてる。良かった…。開けっ放しの乙女ゲームも……。)
(ん……。あれ?私、生きてる?)
「?!眩し…。」
光が差していた。といっても火の光が差している。声が聞こえる事から数人いると分かる。
「え…こ…ここ何処?」
そこには中世ヨーロッパのようなドレスなんかを着た人達が覗いていた。目線は凛に向いている。
「あの…ここは何処何ですか?」
立っていた人に聞いてみた。いつもより声が野太く感じた。
「何言ってんだ。これからお前は首を切るんだ。時間を伸ばそうったて意味が無いからな?」
(…首を…切る?あぁだか、手足が繋がれてるんだ…。そんなに悪い事をした?あの時トラックに引かれて…それで…もしかして…)
「わ…私の性別って…男?ですか?」
「当たり前だろ」
(やっぱり転生…。でもこのままじゃ死んじゃう。)
ぞろぞろといろんな人が離れていった。その中に凛を見つめている女の子がいた。色んなところに包帯や傷がたり痛々しい。
(あの子……)
「これから、カツェラ・アイルスの処刑を始める。」
「そんなっ…!」
凛は必死に生きる方法を考えていた。滝のように汗が流れてきていた。
コメント
2件
あんがと
( ゚▽゚)/コンニチハ 矛盾してるところも少ないし凄いですね!