テラーノベル
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二期的なの?
これって…
ここからさらにながければにじゅうごわくらいあるかも….
で、ききたいんだけど
短くてにじゅうごわくらいとながくてじゅうごわとかどっちがいい?
すたーと!
あの日から三か月。
シェアハウスは、ちゃんと“生活音”で満ちるようになった。
朝。
キッチンからトースターの音。
「こさめ、それちょっと黒くない?」
らんが覗き込む。
「黒くない!焼き目!」
すちはソファで寝転びながら笑ってる。
「朝から平和だねぇ」
みことは静かにテーブルを拭いている。
無駄のない動き。
けど、ちゃんと周りを見てる目。
いるまは、その光景を少し離れたところから見ている。
ここにいる。
逃げた場所じゃない。
自分で選んだ場所。
そのはずなのに。
なつはキッチンでコーヒーを淹れている。
湯気の向こうの横顔は落ち着いていて、頼れて、揺るがない。
――ピコン。
小さな通知音。
ほんの一瞬。
なつの手が止まる。
カップに注ぐお湯が、わずかに揺れた。
いるまは気づく。
みことも、気づいている。
「なつ?」
みことが静かに呼ぶ。
「…なんでもない」
即答。
笑ってる。
でも、硬い。
スマホをポケットに押し込む動きが少し強い。
空気が、ほんの少しだけ変わる。
誰も突っ込まない。
でも、みんな感じている。
昼。
夕方。
夜。
なつは普通だった。
みんなの中心で、いつも通り。
でも、視線が時々遠くなる。
守る側の人が、どこか守られていない。
夜。
リビングの灯りがまだ消えていない。
いるまは水を取りに出た。
ソファに、なつ。
スマホを見つめる顔は――昼間とは違う。
追い詰められている。
怯えている。
「なつ」
びくっと肩が跳ねる。
「寝てろ」
声が低い。
怒りじゃない。
焦り。
いるまは、近づく。
テーブルに置かれたスマホの画面が、わずかに見える。
知らない名前。
何通も続くメッセージ。
【逃げたくせに】
【まだヒーロー気取りか】
【今度も見捨てるのか?】
息が詰まる。
「誰」
まっすぐ聞く。
なつは目を逸らす。
「昔の知り合いだ」
「知り合い、って」
沈黙。
そのとき。
後ろから声。
「……過去、だよね」
みこと。
いつの間にか立っている。
なつが一瞬だけ強く睨む。
「部屋戻れ」
「戻らない」
静かな声。
でも逃げない。
みことは、いるまの隣に立つ。
すちも、廊下の影から顔を出している。
らんも、ドア枠にもたれている。
こさめは、不安そうにいるまを見ている。
誰も寝ていなかった。
なつの顔が歪む。
「これは俺の問題だ」
「違う」
いるまが言う。
声が震えてる。
でも、逃げない。
「ここ、みんなの場所だろ」
その言葉。
第1期でなつが作った言葉。
なつの目が揺れる。
みことが静かに続ける。
「守る側の人ほど、壊れやすい」
部屋が静まる。
スマホの画面が、また光る。
【助けられなかったくせに】
その一文が、全員の目に入る。
なつの手が、震える。
ほんのわずかに。
いるまは、その震えを見てしまう。
あの日の自分と同じ震え。
守る側の人は、
本当に守れていたのか。
守らなかった過去が、
今、扉を叩いている。
外は静か。
でも、この家の中で。
何かが確実に、崩れ始めていた。
コメント
2件
朝から平和かと思ったら....₍ ᐢ. .ᐢ ₎