zm「ただいま〜」
shp「おかえりなさーい……」
ドアを開けると、ショッピがベッドに座っていた。
zm「今日もありがとうな」
shp「思ったより防衛弱かったから」
zm「ふーん………」
俺はショッピのモニターを覗き込んだ。
zm「うぉあ……よくできるよなぁ……」
shp「能力ですし」
『能力』。
この世界には能力を持つ者、、能力者と呼ばれるものがいる。
能力を持って生まれてくる確率は1000分の1。とても希少な存在である。
で、俺とショッピくんも能力者ってわけ。
shp「ゾムさん、明日どうします?別にもう出ても」
zm「ここの国は長くいることになると思う」
一瞬、ショッピが口を開いたかと思えば、黙ったまま立ち上がる。
shp「調べろと」
zm「いい?」
== rbr ==
どうも〜ロボロですー。ついさっき、侵入者について注意喚起がされましたー。ほんま迷惑やわこういうの〜。
ちなみに今は、ただモニター見るだけで外にすら出られない監視役をしていまーす。
大先生は偉いな〜。珍しく静かに…………あれ??大先生がおらん。
逃げたな…呼ばないと
カタッ
rbr「……?」
窓の方から、わずかに音がした。
zm「バレたかぁ〜。さすがやなぁー」
喉を鳴らして笑うそいつは、緑のフードをかぶっていた。
rbr「………昨日の侵入者か」
zm「侵入者?それはカッコ悪いなぁ……」
窓に諏訪行っていたそいつは、ストン、と降りる。
こいつ窓から入ってきた…?2階やぞここ…
見た感じ、ロープを使った感じもない。外壁の凹凸を利用したのか…?
ま、こいつの身体能力のことより、俺のことが見えていないのだろうか。そう思うくらい、彼は普通に室内を歩き回る。
捕まえられへんかな…
ポケットに銃があることを確かめる。
rbr「………お前」
zm「んっ?…ああ、ごめんな。寂しかった?」
言動が全て白々しく思えてくる。
俺は素早く足を踏み出し、銃を出す。
zm「ロボロ」
rbr「動くな」
銃口を向けると、彼からさっきまでの笑顔が消えた。けれども、焦りは全く見えない。
zm「…僕、あまり血が流れるようなことしたくないんでね。それ、おろしてもらえますか?」
rbr「今日は何しにきた?」
彼を下から見上げる形になり、フードで隠れていた目元が見えるようになる。
数秒間、彼の目を見つめていると、口角がにいっと上がる。
zm「探し物」
rbr「——————」
子供のようにキラキラとした目。
その好意的な態度に、自然と銃を持つ手が下がる。
軽く頭を撫でられると、彼は室内を歩き回った。
舐められている。そう感じれば、俺はポケットに手を入れる。
== zm ==
『それロボロって人です』
一瞬子供が迷い込んだんか?と思うような見た目の彼…いや、ロボロは、俺のことを観察しているようだった。
はぇー…めっちゃ綺麗にしとる…広さ的にみんなで使うんやろなぁ…。
まあ、今はロボロってやつに集中しよう。声的に俺くらいの歳なんやろな。ほんとに背ちっさいよなぁ…絶対勢いでナイフ振っても頭上空振りするやん羨まし…てか、なんも攻撃して来ないんやな…まあまあびびっとるのかも。とりあえず話しかけるか…
俺が口を開いたと同時に、ロボロが微かに声を放った。
「お前…」
「んっ?…ああ、ごめんな」
わざとびっくりしてみる。
「ロボロ」
「動くな」
気づいた時には、ロボロは俺の喉に銃を当てていた。
「…はやい」
ロボロの顔を見ると、聞こえていなさそうだったので俺は続ける。
「僕、あまり血が流れるようなことしたくないんでね。それ、おろしてもらえますか?」
「今日は何しにきた?」
真剣な目で見つめる。何しにきたって言われてもねぇ…。あんまその目で見つめられても困るんやけど〜…w
「……探し物」
「ーーー…」
ロボロは、何か言いたげに口を開きつつも、黙ったまま銃を下ろした。
俺はロボロの頭を軽く撫で、そのまま室内の探索に入る。
『……とりあえず鍵が先かなぁー……。シンプルに引き出しの中だとか』
「ひきだし……?」
「…お前何探してるん?」
「ん?箱と鍵」
「箱と鍵?……あーそっか…」
その場で俺の動きを見ている。焦らんねんな……そんな余裕なんか。舐められたもんやで…
『んー…こういう時は椅子の下とかっすかね…床押してみたり?』
あ〜!なるほど!…どこで手に入れたんやその知識。疑問に思いつつも、とりあえず床を押してみる。
ガタッ
「…………」
「お、あった」
床の一部が開くと、20cmくらいの四角形のくぼみがあり、その中に鉄製の箱があった。
その箱をかばんに入れる。
『…あーあー…ロボロさんが今、集合のボタン押しましたよ』
「…えっ?そんな動きはしてなかった…」
『押しましたよ』
ロボロの方に目を向けると、その集合についてだろうか、彼は何か話していた。
「…なぁ、お前国民か?」
「ん?……どうやろなぁ〜、、」
「目的は?金?それか…ただの遊びとか」
「知らん」
こいつ、仲間が来るまで時間稼ぎしてるんか?ショッピくんがハッキングしてることはバレていなさそうだけど。もう帰るか…
「じゃあ、僕は帰らせていただきますね」
「ッあ!ちょ…」
「また明日!!」
ロボロの言葉を無視していつものように飛び降りる。ロボロの声は聞こえない。が、銃声が聞こえた。
「殺意高すぎ~…」
俺は何もなかったかのように街を歩く。
「変なやつやったわ…」
『そうっすねー…じゃあ、僕寝るんで』
「うんー」
私吹奏楽部でトランペットやってるんですけど、後輩がめっちゃかわいいです
休みは1日しかないけど青春してるわって感じで幸せです👍
それだけです
次回もよろしくお願いします
コメント
2件
いや、小説書くのうますぎ、 羨ましいですわ〜☺️ 見習っちゃお 吹奏楽部してるんですね、 めっちゃかっこいい✨