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セルビアは条件の一部を飲んだ。
合理的に考えれば、それで手打ち。戦争回避という方向へと向かうだろう。
だが、オーストリア=ハンガリーの民はそこまで合理的ではなかったようだ。
7月28日
オーストリア=ハンガリーがセルビアに宣戦布告
この日、世界大戦の火蓋が切って落とされた。
第一次世界大戦の始まりである。
すぐさまドイツ軍はかつての普仏戦争の時のように鉄道で迅速に兵の配置を行った。
歩兵の銃剣が指す方向には……ベルギーとの国境があった。
低地地方へと進行せずに直接ベルギーを道路整備してパリへと直進するのだ。
時は遡り7月危機
「陛下。一言申してもよろしいでしょうか。」
「よいぞ、ルーデンドルフ少将よ」
「はっ。
まず、先の計画であるシュリーフェン・プランですと、わざわざオランダとも敵対しなくてはなりません。
このままでは作戦遂行に支障を出してしまう可能性がございますので、敵対するのをベルギー…..ではなくルクセンブルクだけに絞ろうかと思います。」
「ルクセンブルクだけ….か。
確かに良いアイデアに思えるが、ベルギーの方が補給が迅速に行える鉄道等が潤沢にそろえられているではないか。」
この言葉にうまく返そうとしていたルーデンドルフ。
その横からスッととある人物が口をはさむ。
「陛下。ここはベルギーとルクセンブルクに的を絞りましょう。」
彼の名はヘルムート・ヨハン・ルートヴィヒ・フォン・モルトケ。
小モルトケとも呼ばれている人物だ。
彼の独断と偏見が、その後のドイツ帝国の運命を
変えたといっても過言では、ないだろう。
コメント
3件
うわあ…第4話、ついに戦争が始まっちゃったね。 セルビアが条件飲んだのに、オーストリア=ハンガリーは止まれなかったんだ…人間って合理的だけじゃ動けないんだなって思った。 それにしても、ルーデンドルフと小モルトケのやりとり、すごく生々しかった。補給線の話とか、現実の戦略ってこんなに細かいんだね。「独断と偏見が運命を変えた」って一文が重すぎる…歴史の分岐点、ここだったんだって背筋が冷えたよ。 次が気になる…!
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