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檻のなかのアイドル

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檻のなかのアイドル

2 - episode2ー番になるための躾ー

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2025年06月22日

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楽屋の空気がぐずぐずに熱くて、苦しくて。手首にかけられた偽装手錠は、ギチギチに締められていて。

こさめは、なつくんの肩に押し倒されるようにして泣いてた。


🎼☔️「お願い……もうやめて……っ、カラダ、勝手に動いちゃうの……いやなのに……」


🎼🍍「ダメだよ、こさめ。俺がいいって言うまで終わらない。

ほら、もう一度ちゃんと答えて。お前は誰のもの?」


🎼☔️「……っ……こ、こさめは……なつくんの、もの……」


情けないくらい、すぐに答えてしまった。

だって、反抗すればするほど優しくも冷たくもされて、身体がどうしようもなくなっていく。


なつくんは、何もかもが完璧だった。

アイドルのスケジュールも、事務所との交渉も、危ない現場の対応も。

でも、こさめだけは“完璧に所有”しようとしてる。


――そう、まるで“飼う”みたいに。



目を覚ましたとき、そこはもう楽屋じゃなかった。

あたたかいけど、空気が重くて静かで、甘い香りに包まれている。

見慣れない天井と、高級な天蓋つきベッド。


🎼☔️「……どこ……っ」


🎼🍍「俺の家だよ。っていうか、アジトのほう。 こさめがヒートで壊れるとこ、人に見られるの嫌でしょ?」


ベッドサイドにいたなつくんが、微笑みながら紅茶を差し出してくる。

いつものスーツじゃない。ワイシャツの上のボタンを二つ外した、くつろいだ姿。

そのくせ目だけは、まったく優しくない。


🎼🍍「お前が落ち着くまで、ここにいてもらう。 本格的なヒート入ったら、俺が番になってやるから」


🎼☔️「っ……そんなの、勝手に……っ」


🎼🍍「勝手? 違うよ、こさめ。

お前は、俺のものだから。

俺が決めるんだよ――いつ番にするか、どんなふうに飼うかを」


🎼☔️「や……やだよぉ……っ、番になるの、怖い……っ」


🎼🍍「怖いのは、“他の男に組まされること”じゃないの?

……アイドルって大変だもんな。言い寄られたり、酒飲まされたり……」


🎼☔️「っ……それは……っ、でも……!」


🎼🍍「俺の番になれば、そんな心配もいらない。全部俺が管理する。

ステージも、交友関係も、体調も、身体も……全部」


こさめの指先を撫でながら、なつくんはふっと笑った。

ぞわりと背筋が粟立つ。


🎼🍍「“愛してる”なんて、言わなくていいよ。 お前は、俺のものであるって、それだけでいい」


こさめの喉が、カラカラに乾く。

でもそれは恐怖じゃなくて、どこかで――期待すらしている自分がいる。


🎼☔️(こさめは、なつくんの……ほんとに、“もの”になっちゃうの……?)



そして、その夜。

こさめのヒートは、完全に発動した。


屋敷の奥、密閉された部屋。

強めのフェロモン抑制香が焚かれる中で、こさめは汗だくでベッドに縋っていた。


🎼☔️「……くるしい……っ、お願い、なつくん……っ、どうにかして……」


🎼🍍「やっと素直になったね、こさめ」


なつくんの指が、こさめの太ももを撫でて、

唇が、うなじのΩ腺をなぞる。


🎼🍍「安心して。ここからは、“番にするための躾”だから」


そして――Ωとして、アイドルとして、人間として。

こさめの“自由”は、ゆっくりと、確実に奪われていくのだった。

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コメント

2

ユーザー

初コメ失礼します! 書き方すごく上手いです!! ᵔᢦᵔ

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