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冷え性ではなく、AI人間(ロボット)の為体温が無かったからを人ではないようバレないように冷え性と言っていたんですね…… そして、目の色は人ではないような美しい瞳の色が作られた 雨にも濡れなれなさそうですし……そんなかぶちゃんに久我くんは恋をしてしまったんですね☺️ フォロー失礼します
久我Side
俺には凄く好きな人がいる。それは。
『小峠さん!また来ました~!』
『いや気軽に来るなよ…』
天羽組の小峠華太。抗争中に対峙した時、その精神力に酷く酔いしれた。まぁ、あとは顔と性格。空をまるごと閉じ込めたような青い瞳は人間と思えない程に美しく、吸い込まれるようだった。冷え性なのだと言って人並みよりかは高い体温を持つ俺の手を握る白い手はいつだって綺麗で冷たかった。笑う顔がぎこちない不器用なところにも惹かれた。凄く素敵で魅力の詰まった『人』であると思っていた。
そう、
きっかけはとある日の夜、小峠さんを無理矢理天羽組の事務所から引きずり出して街を歩いている時だった。どちらも集金などの仕事が片付いたのが夕方だった為、安全上よろしくはないが夜に出歩くことになったのだ。他愛のない会話をしていた時、ふと背後から気配を感じた。振り向き様に聞こえた銃声音。これは避けれないなと確信した俺を貫く鉛と痛みは来なかった。それは、あの人が俺の目の前にいたから。
『小峠さん!?』
あろうことか小峠さんは銃弾を手で握って止めていた。我に返った俺はナイフを持って銃を撃った人間を無力化した。
『おい、お前。何で銃を撃った?誰に言われたんだ?』
仲間意識などそうそう無かったのだろう。奴はあっさりと言葉を吐いた。
『て、天王寺組の人に言われました。久我を殺せ、と。最悪、小峠だけでも連れてこいって…』
俺はその言葉を聞いた後、慈悲の一発を脳天にくれてやった。
『久我くん、大丈夫か?』
いつの間にいたのだろう。小峠さんが俺の背後に佇んでいた。我に返った俺は小峠さんへと駆け寄る。
『小峠さん、大丈夫ですか?俺を庇って…』
手の怪我を確認するため、俺は小峠さんの手を掴んだ。その時、俺は目を見張った。
彼の手から血は流れていなかった。そして裂けている皮膚から鉄線やコードが見えた。
『小峠さん、こ…れ…』
小峠さんは絶句する俺を前にこう言った。
『黙っててすまない。俺、』
『人間じゃないって…』
困惑する中、なんとなく納得はできた。彼から生気は感じられず、体温は無かった。本当はとっくに気づいていたはずなのに現実逃避ばかりしていたのだと思う。
『小峠さん…』
俺は決意を決めて彼を真っ直ぐ見つめた。今、この人が抱えているものを知らないときっと、後悔する。
『教えてください。俺…』
そう言った俺を見つめる瞳はゾッとするほど美しかった。
リクエスト募集中。
最近ジェンダーレスと言われているので書いてみました。性別とか関係なく、誰かを好きになれるのは素敵なことですよね。やっぱり恋愛系は書くの難しい…精進します。