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主の勝手なお話です。通報❌
何でも大丈夫な方だけどうぞ~
午前10時
出発前車中
ka「っしゃ、じゃあ、るうの隣は俺だ!」
「うん…お願いします」
ka「こちらこそ!」
「………」
ka「どーした?」
「…いや…ちょっと…緊張する…」
ka「え?」
「ごめん…可笑しいよな…」
ka「謝んな…るうは俺のこと…苦手なのか?」
「違うよ!なんか…いつもと…」
ka「…あんなに交わったのに?」
「ハハハ…そうだよね…ごめん」
ka「…るうだけで、こうやってあんまり
2人でしゃべったことないからか?」
「そうかもな…」
ka「俺のこと見て?」
「…ん」
ka「綺麗♡」
「フフ、ありがとう♡かずやも綺麗♡」
ka「ありがとう♡……サラ…」
「…髪…気になる?」
ka「ああ…少し伸びた?…揃えたい
けど…能力の欠けになるんだろう?」
「そうだな……まあ…大したことは
ないが」
ka「…あのさ?」
「うん?」
ka「…俺達…付き合う前から…主様が…
俺を守ってくれてたって……ホント?」
「…意識してなかったけど…そう
かもな」
ka「…それってさ…俺のこと…最初から
想ってくれてるってこと?」
「最初から…ではないかもな…ごめん」
ka「そっか…でも…俺を忘れたく
なかった?」
「もちろんだ!あんなに…身がちぎ
れるほど…辛くても…忘れたく
なかった…」
ka「ありがとう…俺もだよ…後悔しても
今さらだけど……俺にもっと勇気が
あれば」
「…仕方ないさ…お前だって…色んな
ものを背負ってるんだし…あの時は…
お互いに気持ちを確かめる前だった
からな…一瞬の躊躇が…後々の後悔に
繋がった…」
ka「そーだけど…」
「フフ…ホントに…こうして…お前の
顔を見られるなんて…ペチペチ…でも…」
ka「スリ…でも?」
「…私で…申し訳ないな…」
ka「っるう…」
「…意識の共有があるから…わかるけど
…まあさとは…別だもんな…まあさとの
思い出の話は…ハハ…2人の時にして
あげてくれ…」
ギュッ))
ka「るう!」
「え?…ごめん…気に触ったのか?」
ka「触った!大触り!…もう別れたの!
それに!俺がるうのこと…愛してるって
忘れてるんだろう?」
「…かずや…それはな?…私ののう…」
ka「それでも!それでもこの気持ちは
ウソじゃない!そんなに自分を否定
しないで?」
「…すまん…これは私の悪い癖だ…でもな
かずや?」
ka「ん?」
「ま…」
ka「しぃー…違うな…本当の気持ちだ…
作戦じゃない…お前だけだ!」
「ん…ありがとう…」
ka「…キスしていい?」
「…所有物にものを尋ねるのか?」
m-なんだよ!かずやの時は上手く
できてんじゃねーかよ!…ああ…そう
いうこと…俺と一緒か…ハハ…まあさに
駆け引きはしないようにしようって
言ったけど…るうが…混ざってたから…
そう思ったのかもな…
チュ…))
ガシッ))
「あ…」
ka「え?…れん?」
me「俺のるうですよ?やめて
ください!」
f「ちょい、ちょい、ちょい、れん君?
ルールは守らないと?邪魔しちゃダメ
でしょ?いい加減…聞き分けろよ!」
i-へえ…珍しい…たつやが大きい声
出してら
ta-よっぽど腹に据えかねたんだな…
me「だって!俺のるうだ!どーして
我慢しなきゃならないんだ!」
f「お前!ファイルにサインしただろ!
序列だって!わかってんだろ!れんの
身勝手がるうの負担になるんだぞ!」
me「あっ…はい…ごめんなさい…るう…
かずや…ごめんなさい」
「「承知しました」」
jo「れ…れん…ほら…立つと危ないから
こっち、戻ろ?な?…るうがどういう
時に指を噛むのか、教えてしんぜよう」
「なっ」
me「…うん…じょう…ありがとう」
jo「だてさんに腕相撲負けたからな」
me「…次は負けない…」
m「フフ、絶対に勝てないよ」
san「りょうたには無理だろうなあ」
sa「だろうな…」
si「だてさま、お強い」
w「…りょうた…れんの癖…わかってん
のか?」
m「もちろん!力だけじゃダメなんだ…」
i「…力ずくじゃな…相手のこと…良く
見ねーと…」
ta「だな…若いうち…最初の頃はいい
だろうけど…それだけじゃ…ダメな時が
くる…」
k「…落ち着いてみると…意外なことが
わかったりなあ…すんねん…」
s「ラウ?腕相撲の話だよね?」
ra「あっああ…そうだよ」
s「…ラウが俺を置いていった…」
ra「だいすけ?後で、りょうへいが
訳して、メッセージで送ってくれる
からね?」
s「うー」
san「りょうた!俺もスマホ欲しい!」
m「ああ…そうだね」
san「おう!」
jo「そうやで?れん、力任せじゃ、行き
止まりになってしまうこともあんねん
俺らな?これからも勉強やで?」
me「…うん…ありがとう…じょう?」
jo「うん?」
me「…るうに嫌われたくない…」
jo「大丈夫やで!おんなしことを繰り
返せんことや!」
me「うん…わかった」
a「…ひであき?これ!」
hi「ん?…」
-スマホ画面…
“どうかな、かずやは?”
hi「いいな」
“作戦通り、このまま、しばらく、るう
がかずやといてくれるようにして
るうがずっと居たいって思ってくれる
ように頑張ってもらおう!”
hi「ああ」
“じゃあ皆に送るね”
hi「ああ」
タプタプタプ))
・・・
me「じょう?」
jo「あ?ああ…大丈夫や…ちょっとな…」
me「じょう…俺達…家族なんでしょ?
遠慮すんな、具合悪いの?」
jo「いや…ちゃうよ…ただちょっと…
ハハ」
「…もう少しで霊園だからな…じょう…
私がいるから大丈夫だよ…さくやの納骨
の時に、綺麗にしてしまったし…
集まってもこない…私と会ってから…
ましになっただろう?」
san「俺もいるしな!」
sa「俺達もいるしな」
jo「おおきに…なんや…るうに夢中に
なってるからやと思おてたんやけど
…気のせいやなかったんか…ハハハ…
いや…ふう~うれし…おおきに」
ra「じょうは、優しすぎるんだよ!僕
なんかいっつも無視だよ?現場とか
しんどいでしょ?」
jo「…せやな…でもなあ…どうしても…
必死なんやもん…」
san「それがじょうのいいところだ
よなあ」
hi「…じょう…お前…緊張しいじゃ
なかったんだな?」
jo「すんません」
hi「いや、責めてるんじゃない…相談
できないもんな」
ka「…だから…お前…いつも後ろに
下がっちゃうのか?」
jo「…俺が前に出ると…寄ってくる
から…どーしても…」
s「…じょうはさ、年下だけど俺ら
よりも先輩じゃん?」
「え?そうなのか?」
s「だって、こいつ小学生…何才の時
だっけ?事務所の最年少入所記録
もってんだよな?」
jo「ハハ…8才やな…でもこないだ7才の
こが入所してきたらしいです」
「へえ~私…勝手に皆、中学生に
なったらとかって思ってた…」
i「大抵それぐらいだろうな」
s「どーして、入所しようと思ったの?
目立ったら、そうなるってわかって…」
t「到着いたしました」
s「あ!ありがとうございます、よし!
後で、また話しよう?」
jo「ああ、そやな」
「…じょう?」
jo「なん?」
「…よかったら…一緒に行こうか?」
jo「ありがとう…」
「………」
jo「るう!あっいや…その…」
ka「…じょう、遠慮すんなよ、側にいて
もらえよ?安心だろ?」
jo「え?ああ…はい…」
「ハハハ……」
m「じゃあ、俺がるうと行くよ」
san「俺も!」
si「俺も~」
f「え?」
m「俺はるうと行きたい!」
me「俺だって!」
m「…じゃんけんか?」
me「望むところだ!」
jo「まてい!…るう?一緒におって
もええ?」
「…りょうたと行く…」
jo「ええ~そんなああ」
w「…あの…さぶろうさんは?どう
しますか?車で待ってますか?」
sa「ああ…わたなべ君、一緒に参り
ますよ…自分の母親も…入っているん
で…ありがとうございます」
w「はい…わかりました…どういたし
まして…俺…よかったら側にいますよ?」
sa「ハハハ、しょうた?怒られんぞ笑」
w「…ちげーよ!そんなんじゃねー…
ツラいんじゃないかと思って!」
sa「ああ、ありがとう…優しいなあ…」
w「優しくねーよ」
sa「ツンのしょうた、かわいい」
w「からかうなよ!」
sa「アハハハハ、似合うじゃん、それ」
w「え?ホント?」
sa「お世辞かと思ってた」
w「んなわけねーだろ!」
sa「ハハハ、そっか、じゃあ冗談抜き
に見にこいよ?ほしいのやるから」
w「っしゃあ!」
・・・
霊園駐車場
ra「…りょうへい…」
a「うん…主様…わかってるな…」
k「もうええんやないの?自然に任せて」
i「…りょうた…主様のあの悲しい顔…
みたくなかったんだな…」
f「それな…まあ…結果オーライならな」
ta「…だよな」
ka「ああ…いっそ、皆でいいんじゃね」
w「え?くじ引きする?」
ka「ええ~」
ra「僕も主様のお隣に座りたい!」
ka「俺だって、まだいたいよ!」
hi「…拗らせないようにしないとな…」
i「それな…るう、難しいから…」
hi「…変に皆でよってたかっても…」
k「…俺らが…何かしようとすればする
ほど、るうが悲しい思いする気がすん
ねん……俺…抜けるわ…めっちゃ大事や
ねんから…なあ~るう~待ってえ~」
s「あっ…こうじ…俺っちも!俺…主様が
いなかったら生きていけないもん!」
sa「…意固地になったあいつ程、難しい
ものはないからな…おっと…」
t「さぶろう…さっきも言っただろ…
他人の恋路を邪魔するほど野暮じゃ
ないんだよ、ゆうぎりに怒られたし
我が君とお前らが距離が近いのは…
前から知っている…お前としろうだけ
だからな…ずっと、我が君、一筋なの
は…変な遠慮はするなよ?」
hi-それは、あくまでもたろう
だろうよ…
ra「ああ~よかったああ…たろうさん
から言い出してくれて…」
ra-ラウは…ベールの嘘に気がつかない
か…敢えてか…
f「…さぶろうさん達…どんだけ一途なん
ですか…なんか申し訳ないな…」
sa「ハハハ…たつや?こういうものはな
タイミングが大事なんだ…例えば…
縁があったり…相性が良くても…タイ
ミングが合わなければ、離れてしまう
こともあるんだよ…」
w「ああ…難しいんですね…」
sa「そうだな…3人とも気遣ってくれて
ありがとうな」
w「いえ…こちらこそ…」
sa「ハハハ、距離感がバグるんだろ?
顔はな、すぐになれるさ?ふじいさんの
方が何倍もカッコいいんだから」
w「…はい…さぶろうさんもカッコいい
です」
ra「うわ~主様…聞いてるよ!きっと!」
i「褒める位、大丈夫だろ」
t「…さぶろうは、じろうとは段違いで
モテるからな…本人に自覚がないだけだ
一緒に買い物してたって…全く…」
hi「へえ~さぶろうさん…どうですか
俺達の仕事…」
sa「ハハハ、バカ言え…あり得ない…俺
はそもそも、るうの側を離れたくないん
だから…」
w「ねえ~俺さあ、どうしたらいいの?
慣れんの?さぶろうさんを嫌な気持ちに
させたら申し訳ないんだけど」
ra「慣れるっしょ笑」
w「憧れの人にそっくりって…心臓に
わりいよ…」
t「…さぶろうは…能力が高いからな
気をつけろよ?気がついたら、裸で
目の前に立ってるなんてあり得るぞ?」
ra「うわ~すご~い…そこまでは見た
ことないな…」
sa「ハハハ…好きなやつを手に入れら
れない能力なんていらんけどな、ハッ」
w「…さぶろうさん…俺と一緒にYouTube
で唄いませんか?」
hi「しょうた!…まあ…考えても
いいか…」
i「…るうに対しての気持ちは…惑わされ
てるわけじゃない…なるほどな…スゲー
わかる…」
ta「だな…わかるな…惑わされてるん
じゃない…よかった…わかって!」
t「…我が君の守りが入っているんだ…
当然わかるだろうよ…私達…能力が
あるものから、守るようにしてある
んだから…」
a「…じゃあ…るうは自分の魅力に
惑わされないように、自らしてるって
ことですか?」
sa「そうだな…いじらしいだろ?」
a「はい…うわ~あれは…ホントに
まあさを守るためだったんだ…」
sa「当たり前だ!るうが楽しむわけ
ないだろ!じろうの勝手な妄想だ!
意識を自分の方に向けさせるため
だったんだよ?指噛んでなかったろ?
幻影だよな?」
a「はい…そうですね…幻影です…
わかってはいましたが…再確認
出来ました…」
san「おい、お前ら早く来いよ?るうが
待ってるぞ?悪巧みの相談はそれ
ぐらいにしとけ?例によって
あいつは疑心暗鬼でいっぱいだぞ?
ハハハ、せいぜい頑張れよ!」
f「あちゃー…難攻不落だな…」
sa「落としがいがあるだろ?」
w「ですね!」
sa「ハハハ、しょうた?」
w「はい?」
sa「恋敵だな!」
w「負けませんよ!」
・・・
霊園入口
大門
jo「うお~こない綺麗なところ
あるんや…」
san「さすが…素晴らしいな」
me「りょうた!どーして、歩きながら
るうの腰を抱くんだよ!ズルいぞ!」
m「じゃんけんで勝ったからだろ」
k「こりへんなあ…」
s「りょうたにじゃんけん勝てるわけ
ないのに」
jo「お前ら…順番でええやんか…るう?
…なあ…るう?」
「……ああ…どうした?楽にならない
のか?」
-目も合わせへん…手も繋ごうとすると
絶妙にかわされてまうな…
jo「…いや…全く、気配さえ感じへん…
ホンマにありがとうな♡」
「…どういたしまして」
jo-やっぱり…俺らの作戦、気づいたん
か…俺の態度…悪かったな…変にかずや
に気い使ってもうたから…
me「るう?俺と手繋ご?」
「…あっああ…じょうと繋いでからな」
jo「え?ええの?」
me「…なんだよ…じょうは、るうと
手繋がないんでしょ?なら、俺に
譲ってよ」
jo「俺が繋ぐの!なあ?るう?」
「うん…じょう…きたら離れてよ?」
jo「あっ気にしてたんやな…ごめん
…そこまで…気づかへんかった…」
「…離れた方が…いいかもしれないけど
…やっぱり…」
jo「るう♡」
me「ズルい~」
m「………」
san「順番、順番!」
-うわ~うらやましい…
k「俺もや!」
-俺も手繋ぎたいな…
s「俺っちも!」
si「じゃあさ~むかい君とさくま君?
俺とつなごっか?」
「「アハハハハ」」
si「なんでえ?真剣だよお~」
s「…もしかして、しろうさんてこうじと
一緒で、スキンシップが多いタイプなの
かな?」
si「かもね~でもさ?安心して?狙って
ないからね?俺、主様しか抱かない
から」
k「当たり前や」
s「俺も主様しか抱かない!」
si「ねえ~だよね~」
k「俺かてそうや!」
si「ええ~ホント~?笑」
san「るう!つないでくれよ!」
「順番にな…えっと…こっちだ…よしの
殿には…待っていてもらっているから…
お声は聞こえぬと思うが…じょう?
どうだ?」
jo「え…あ…俺…言うた?」
「…いや…言ってはないが、傘を持って
いくか困らないと聞いたから…もしや
動物や植物の声まで聞こえるんじゃ
ないかと…」
jo「そうなんや…確かに昔よりかは酷く
あらへんけど…」
ra「へえ~ホントに大変なんだな…
どんくらいまで聞こえるの?」
jo「せやな…自分の足元の蟻の断末魔
くらいは聞こえてまうな…気いつけて
意識せんようにはしてるが…昔は…
牛乳しか飲めへんかったんや…」
san「そりゃ難儀だな」
i「え!」
hi「…お前!るうに聞こえないよう
にしてもらえよ!」
「じょうが望むならな…」
jo「…せやな…でも…悪いことばかりや
あらへんのや…あっちの木で卵が孵った
とか、むこうの倉庫で子猫が迷子やから
助けてあげてとか…ほかん人に…わか
らんけど…大事なことがわかることが
あんねん…そないな人間も必要やろ?」
「……じょう…」
ra「じょお~優しすぎ~ダメだよ!
潰れちゃうよ?もおお~もおお~
主様に少し回路を閉じてもらえば
いいよ?ひであきみたいにさ?」
jo「おおきに…ずっとこれやから…
決心がな…」
san「優し過ぎるな…」
t「そうだな…我ら…まあ…ラウでも
同じだが…声をかけられたこと…
そそのかされたりはないのか?」
jo「…わかりません…どいつがなにか…
あっちから名乗ることはあらへんと
思いますが…からかわれたりしたこと
はありますが、こっちに来いとか一
緒に行こうとかそんなんはありません」
t「…そうか…お迎えがみえるという
ことは我らも…視えるということ
だからな…視た中で、風貌を覚えてる
ものはあるか?」
jo「…黒いフード、黒いマントの
ひとがたの何か…白装束…溶けた人
の塊…後は…」
t「ラウの羽は視えなかったのか?」
jo「はい、るうの羽も視えません
でした」
t「そうか…ずいぶん怖い思いをしたの
だな…」
s「じょう、からかわれるって?」
jo「幾つかの1つやけど…小学校1年生
の頃…学校の帰り道…傘をさして歩いて
いたら…不意に後ろから声をかけられ
て、振り向いてもうたんや、そしたら…
白装束の隣のお爺さんが追いかけて
来て…驚いて必死に逃げたんやけど
途中で転んで水溜まりに顔から
突っ込んで…」
sa-ん?
s「うあ!」
si-あれ…この話…
jo「もう駄目かと思ったら、実家の
ベッドで目が覚めたんや」
si-じろうの話と似てる…
sa-だな…まんまだ…高校の修学旅行の
途中で大事な男の子を助けに
行ったって…
s「え?夢?」
jo「若い少年が助けてくれたらしい
んや…俺のことを知ってる、にいやん
なんて限られてるんやけど…未だに
わからず仕舞いや」
si「じょう?その話…じろうから同じ
様な話を聞いたことがあるんだ…
じろうが高校の修学旅行で西の方へ
行った時に…大事な男の子を助けに
行ったって言ってた…皆、不思議に
思って根掘り葉掘り、聞いたんだけど
教えてもらえなくてね?後のお楽しみ
って言って…帰ったら聞いてみてよ?」
jo「ええええ!」
「サン?知ってるでしょ?」
jo「教えてえな!」
san「ああ…じろうだな、隣のお爺さん
は亡くなった後も自分の財産に執着し
過ぎて自分の子ども達にも、相続させ
たくなかったから、じょうを唆して
放火をさせようとしたんだ」
jo「そない…いつも優しくしてくれて
たんに…やっぱり、人は恐ろしいんやな」
「なんてことだ…」
sa「おそらく、たろうがじろうに、話を
していたんだろうな」
t「そうだ、我が君とご縁がある少年が
下手をしたら、消えてしまうとふたば
から、相談があったんだ」
jo「うわ~命の恩人やわ、ありがとう
ございました、じろうさんにも、お礼
せなアカンな」
si「さぶろうも一緒に、いたんじゃない
の?」
sa「同じグループで、自由行動だった
から一緒にはいたけど…俺が身動きが
な、でも話は、たろうからもじろう
からも聞いてなかった」
jo「例によってや」
s「何が?」
sa「その…いや…」
jo「モテモテで女のこ達に、ナンパ
されて身動きが取れんかったんやろ?」
sa「ああ…」
「……」
s「うわ~、るうと一緒だ」
w「じろうさんとさぶろうさんて
同じ学校なの?」
sa「ああ…め…か…高校の特進だよ
文理一緒、1クラスしかねーんだ」
w「もしかしたら…同じ大学?」
t「じろうは、ああ見えて弁護士
なんだぞ?」
12「えええええええ!」
s「ラウは知ってた?」
ra「まあね、驚くよ笑」
si「…じろうも愛に飢えてただけだよ」
ra「うん…」
sa「それにしたって、楽しみ過ぎだ」
ra「それはそう」
sa「じょう?わかっていると思うが
主様のものになったお前を、面白
がってからかいにくる命知らずの
やつもいるかもわからんからな…気を
つけろよ?」
jo「はい」
si「閉じるのが嫌なら、俺がおすすめの
ヘッドフォン、あげるよ?
結構ねえ、聞こえないし、俺がさ?
ちょっと、かけてあげるよ?疲れると
普段よりも聞こえてしんどいでしょ?
無理しないで?休んだっていいんだよ?
ね?頑張り過ぎないで?」
jo「え…おおきに!」
i「たろうさn…」
「すみません、先に行ってください…
いえ、とんでもありません…あの先に…
さくやに挨拶しないか?こんな大人数
で…立ち止まっていても…」
i「ああ、そうだな…」
-…これか…自然に比べてる…
これが…嫌がられるんだな…もおお
別れただろ!それにあれはるうだ!
san「りょうた…」
m「ああ…るう?ヒソ))」
「……どうした?ヒソ))」
m「しんどいなら戻ろうヒソ))」
「…なに…ただ…ちょっと……ハハ
くる…ヒソ))」
me「るう?苦しいなら帰らなきゃヒソ))」
s「…れん…そういうときは…ギュッと
抱いてあげるんだよ?ヒソ))」
ギュッ))
m「るう♡悪阻?」
「バカ!にしても早いだろ!」
-ホントにさぶろうさん達とも、離れて
たんだな
m「へへ♡」
me「りょうた!それは、俺だろ!」
k「…れん…諦め…遅いんねん」
me「やだ!るう…」
「すまなかった…やめろ…サンも
りょうたもすまないな…さあ…そこ
だから…挨拶を」
me「るう…」
「…ハハ…私は…か弱い存在ではないん
だよ…大丈夫さ」
s「るうって、甘え下手なんだね~」
「え?ああ…そうかもな…」
s「甘えたこと、なかったんだね?」
「…私達には親などいないからな…」
m「さぶろうさんには甘えてる!」
「え…そうなの?」
m「そうだよ!」
s「じゃあさ?これから俺らにもどん
どん甘えないと!」
「ハハ…だいすけ……」
s「むう、なんでよ?ずっと居てよ!」
「…それは…」
s「…どうしてだよ!俺っち、るう
…ムグ」
「…だいすけ?さあ…もう挨拶しような
ありがとう…私は大丈夫だから…
うれしいよ♡」
s「へへ~チュッ♡」
「あっダメだろ!」
s「ん~?大丈夫だよ~」
san「だいすけは無邪気だな」
ra「ええ~だいすけ、ズルいぞ!」
s「ああ?うるせー!」
ra「はあ?なんだよ!」
t「はい!もう墓前です!…お花は…水切
すれば大丈夫そうですね…」
「気温が低いからね…花もいたまない…
私が…行ってくる」
jo「俺も!」
「…ありがとう…じゃあ…行ってきます
じょう?こっち持って?」
jo「…うん…そっちも、もとか?」
「いや…大丈夫だ」
i「ひであき?ヒソ」
-スマホ画面…なんだ…
i<たろうさんじゃなくて、ベール様は
まだ主様を愛してるのか?
コクン))
i<ゆうぎりさんがいるのに?
タプタプ))
hi<もしかしたら、ベールとたろうは
俺達が思っているよりも別々なの
かもな
i<それって、たろうさんがゆうぎりさん
を愛してるってこと?
コクン))
i<そっか…もしかしたら、るうも…
ベール様のこと、気にしてるのかもな
コクン))
hi<何にせよ、るう次第だろ?
コクン))
i<るうは情が深いもんな
コクン))
hi<じゃなきゃ、俺達はここにいないよ
コクン))
続く