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🚀 シーン1:最後の一撃
ゼインの拳がカイゼルの身体へと突き出される。
彼の青白いエネルギーが、影の中に埋もれそうになっているカイゼルを照らし出した。
「終わりだ!!」
ゼインの拳が炸裂する瞬間——
カイゼルはわずかに笑った。
「——いや、まだ終わらない」
『EXECUTE (SHADOW SHIFT)』
ゼインの拳が届く寸前、カイゼルの身体が影と化して霧散する!
「チッ……また逃げやがったか!」
ゼインは拳を引き、すぐに周囲を見回す。
ナヴィスが鋭く目を細める。
「ゼイン、上だ!」
ゼインが顔を上げた瞬間、カイゼルが黒い影の剣を振り下ろしていた——!!
ザシュッ!!
ゼインはギリギリで身を翻し、紙一重で回避!
「……お前、しつこすぎんだろ」
「そっくりそのまま返してやる」
カイゼルの表情は不敵そのものだった。
🚀 シーン2:決着をつける時
「……もう遊びは終わりにする」
カイゼルは両手を広げ、影のエネルギーを限界まで解放する。
彼の周囲には無数の黒い刃が浮かび上がり、その一つ一つがまるで生き物のように動いていた。
「ゼイン……お前は確かに強い。だが、俺の影はお前には消せない」
ゼインは静かに息を吸い込み、ゆっくりと銃型フラクタルを構えた。
「……だったら、全てを壊すまでだ」
彼の指が、ライフカードに触れる。
——そして
『EXECUTE (OVERRIDE: SHADOW TERMINUS)』
ゼインの身体を中心に、碧色のエネルギーが急激に広がる。
カイゼルが目を見開いた。
「……なに?」
ゼインは冷静に銃口をカイゼルへと向ける。
「お前の影を利用する。……これは、お前が作った影の力を完全に上書きするフラクタルだ」
カイゼルの影の剣が震え、徐々に崩壊し始める。
「なっ……!? 俺の影が……!!」
ゼインの目が鋭く光る。
「——これで終わりだ!!」
『EXECUTE (IMPACT BREAK)』
青白いエネルギーが収束し、ゼインの拳に集まる。
ズドォォォン!!
ゼインの拳がカイゼルの胸元に突き刺さり、衝撃波が戦場を揺るがす!!
🚀 シーン3:勝敗の行方
「ぐっ……!」
カイゼルの身体が吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
彼の影の力は完全に霧散し、もう抵抗する力は残されていなかった。
ゼインはゆっくりと息を吐く。
「……これで終わりだな」
カイゼルは荒い息をつきながら、薄く笑った。
「……フッ……なるほどな……」
ゼインは銃を構えたまま、カイゼルを見下ろす。
「降伏しろ。お前にはもう戦う力は残ってねぇ」
しかし、カイゼルは薄く笑うと、影の中にゆっくりと沈み始めた。
「悪いが、俺にはまだ“やること”がある」
「おい、待て——」
ゼインが駆け寄ろうとした瞬間——
カイゼルは影の中へと完全に消え去った。
「……逃げられたか」
ナヴィスが肩をすくめる。
「まぁ、倒したようなもんだろ。奴の“影”はもう機能してねぇ」
ゼインは静かに頷く。
「……だが、次に会う時は、確実に終わらせる」
朝焼けが戦場を照らし、ゼインの黒いジャケットが風に揺れる。
彼は新たな戦いを予感しながら、拳をゆっくりと開いた——