テラーノベル
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橙紫
オレの。
あまあま
♡♡♡♡
いつも通りの教室に、
いつも通りの騒ぎの声が耳を通る。
「いやだからぁ、っ!!笑笑」
前の席の奴が陽キャ。
他のクラスメイトとの騒ぎ声と話し声がうるさくて仕方がない。ぎゃーぎゃーと動物園に行った方がいいんじゃないか、というくらい。
「うるさ、」
「んーもー、こた?」
甘い声で俺に話しかけてくる。
なんなの、ってくらいにはよく話しかけてくるから通常運転なんだけど。
「なに、」
「こたさ、俺が他の子と話してるから寂しくなっちゃったんじゃないのー?笑」
けらけら、にやにや、そう笑いながら俺をからかってくる。うざい。
嫉妬なんかするわけないのに人がいる中そんなこと言われたら誤解される。
「は、違う、そんなわけ…」
「こたってばツンデレ。」
次はむっとして。
べつに、知らない人ってわけでもないし、友達…みたいなやつだけど、やっぱりこうやって話すのはずっと慣れなくて。
「ツンデレじゃない、デレない。」
「彼氏さんの言うこと聞けないの?」
「はっ、?おま…//」
いや、こいつまじで…
なんでこんな人多いところで、
「かわいー、恥ずかしいの?笑」
「学校ではだめだって…、//」
まわりがざわつきだした。
『ぇ、くにくん恋人いたの?』『告ろうと思ってたのに。ただの思わせぶりじゃん。』との声が耳に少し聞こえてきた。
前からくにおは色んな女の人達に好かれてたんだ、なんてことが頭をよぎる。
クラスメイトに取られる、くにおが他の奴に惚れる、可能性なんてゼロじゃ…っ、
「こた…?なんで涙目…、」
「は、…..?」
ふと視線をあげれば、視界がぼやけて。
目が熱くなっていた。
「こたごめん。そんな嫌だった…?」
「ぁ…..、」
こんなザワついてるときに泣いたら、
今以上に注目浴びて浮く。
どうすればいいかわからずにもっと視界がぼやけるばかり。
「こた、」
と小さな声とともに、
くにおが俺の手を引っ張っていった。
♡♡♡♡
「こた、大丈夫?どした?」
「ぅぁ、…..っ、」
くにおがトイレの個室に連れてきてくれた。
その瞬間涙がぶわっと溢れて、大粒の涙が頬を辿った。
「ね、こた。なんで泣いちゃったのかだけいってくれる?」
取られると思ったから泣いてるなんて言ったら、絶対重い人だって思われる。
それで別れるとかなったら?どうする?
俺重くないと思ってたのに、なんで。
「おねがい、こた。」
「…..くにお、取られると思った…、」
「、え?」
ちょっと感情的になっただけ。
別に俺は重くなんかない、ほんとに…
「なにそれ、笑 俺はこた以外のところ行かないから大丈夫。顔上げてほら。」
「俺別に重くないから…っ、」
「わかってるよ笑」
くにおは信じてくれてる。
本来の俺は重くないって、きっと。
「落ち着いてきたら教室戻ろっか。」
「ん。」
♡♡♡♡
落ち着いてきて教室に戻って、 席に座った。
だけどくにおが席に座った瞬間、まわりがくにおのまわりに集まってきた。
「ぁ、…….」
思わず口からだらしない声が出た。
やっぱり、って思っちゃって。
だから、前の席の彼氏の手をとれるよう自分の腰をあげてぎゅっとまわりに気づかれる程度に握った。
「んふ、っ笑」
「…//」
彼はやさしく俺の方を向いて微笑んだ。
まわりの女子に睨まれたっていい。
だって、オレノ。だもん。
♡♡♡♡
りんさん2周年おめでと > ·̫ <♡
そっとお祝いの作品置いときます ^_− ☆
コメント
4件
わああああああ⬅️ 天才だよ 君は本当に🫵🏻(⩌⩊⩌) えぐすきです ありがとう 紫サン ツンデレすぎて… ᯤ♡ でも愛重いの 自分で気づいてなくて可愛い,,,♡ 橙サンスパダリ味 っょっょ 💤 橙サンモテモテなんだけど 紫 サンを特別扱いしてるの大好き かわいいが 溢れてるんだよ 🎀🎀 あまりにも てんしですᜊ(˶ᐢ. .ᐢ˵)ᜊ 橙 サンは紫サ ンのです … ✊🏻💤🎯 ⬆️これ 大事