テラーノベル
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能研本部・作戦室
王冠の紋章が映し出されたモニターを前に、能研のメンバーは息をのんでいた。
タジが新たな情報を表示する。
「被害は国内だけじゃありません。」
「アメリカ、ドイツ、イギリス、中国……世界各地で能力者の失踪事件が相次いでいます。」
結衣が不安そうに尋ねる。
「目的は何なの……?」
惣一は腕を組みながら答える。
「まだ断定はできない。」
「だが、能力者だけを狙っているのは間違いない。」
ソウヤは拳を握る。
「放ってはおけない。」
マスタークラウン本部
グランは世界地図を見つめていた。
赤い光が世界中へ広がっていく。
ペインが笑いながら口を開く。
「順調じゃん。」
「能力者なんて、どんどん減らしちまおうぜ。」
グランは冷たく言う。
「殺すな。」
その一言に、ペインは眉をひそめる。
「は?」
「今回は生け捕りだ。」
アランダが微笑む。
「珍しいですね。」
グランは静かに続けた。
「まだ利用価値がある。」
マランは何も言わず、そのやり取りを聞いていた。
能研・訓練場
イレイダとソウヤは訓練を続けていた。
激しく打ち合う中、イレイダが口を開く。
「ソウヤ。」
「お前は強くなった。」
ソウヤは笑う。
「イレイダのおかげだ。」
イレイダは鼻で笑う。
「まだ私には届かねぇ。」
「だけど、もうすぐだ。」
その時、惣一が二人のもとへ歩いてくる。
「出動だ。」
某県・山間部
能研が到着すると、現場は静まり返っていた。
倒壊した建物。
能力の痕跡。
しかし、人影はない。
タジが端末を確認する。
「反応は……一つだけ!」
ソウヤたちは駆け出す。
建物の奥で、一人の少年能力者が倒れていた。
結衣がすぐに治療を始める。
「大丈夫?」
少年は震えながら言った。
「黒い服の人たちが……。」
「みんな連れて行かれた……。」
ソウヤが優しく尋ねる。
「その人たちの中に、この人はいた?」
マランの写真を見せる。
少年は首を横に振る。
「見てない……。」
次にグランの写真。
#鬱展開
Mist-404
1,165
mogyumogyuGemi
646
少年の表情が一変する。
「この人……。」
「この人が命令してた!」
惣一は静かに息を吐く。
「やはり、グランか。」
その頃
人気のない廃工場。
マランは一人、椅子に座っていた。
そこへペインが現れる。
「サボってんのか?」
マランは振り向かない。
「違う。」
「考え事だ。」
ペインは笑う。
「そんなもん、お前らしくねぇな。」
マランは静かに答える。
「……グランのやり方が気になっただけだ。」
ペインは肩をすくめる。
「俺は命令なら何でもいい。」
そう言い残し、去っていく。
マランは誰もいなくなった部屋で、小さく呟く。
「本当に……これでいいのか。」
エピローグ
マスタークラウン本部。
グランは新たな資料を見つめていた。
そこには一枚の写真。
名取惣一。
「まずは、この男からだ。」
冷たい声が部屋に響く。
その頃、能研では誰もまだ知らなかった。
次の標的が、自分たちであることを――。
第52話 完
コメント
1件
読了! 今回はマスタークラウンの計画がじわじわと可視化されてきて、緊張感が半端なかったわ。世界各地で能力者が消えてるって規模がでかいし、グランが「♡♡♡な・生け捕り」って冷静なとこが逆に怖い。少年の証言でグランの顔が確定した瞬間はゾッとした。ラストの惣一狙いのカットも、次が気になりすぎる! イレイダとソウヤの成長も熱いし、マランの葛藤が今後どう動くのかすごく見どころね🔥