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___________________________日本side
「…ないち、?」
不安気な表情を浮かべ、小さく呟くパラオ。
その小さな身体が背負う大きな不安を取り除く為、私はこう告げた。
「私に何かあれば…気にせずにすぐ逃げてください。」
背後から聞こえる小さな声が“そんなの嫌だ”と囁くが、聞こえない振りをする。
私は背後に居る小さな彼を守ると決めたから。
私は武器にもならない懐中電灯を右手に持ち、迫る足音に構えた。
足音の主はもうすぐで待合室に足を踏み入れる。
五月蝿く鳴る鼓動が直に止まることも覚悟した。
「…、」
その途端、誰かが待合室へと入ってきた。
「…え?」
足音の主は、見覚えのある顔をしていた。
「…中国さんと…フィンランドさん…、?」
「…なんで小日本が此処に居るネ?」
「それは此方の台詞ですよ??」
少々呆れた様にも見える、いつもと変わらない様なその態度が、今の状況では 少し可笑しくて。
それが私の強張った表情筋を少し緩めた。
「…あと…、パラオくんも居るんだね?」
「…ないちと此処に依頼で来たの、」
“依頼”という言葉を聞いて、フィンランドさんの表情が少し曇る。
中国さんも同様だった。
「…我と芬蘭も依頼で此処に来たアル。」
「…えっ、?」
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