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木々の間を一列に並んで歩くと、鳥の鳴き声や虫の音色が聞こえてくる。

上を見上げると、水色の空が見えて白い鳥たちが通り過ぎていく。清々しい気持ちになった。

森の中はとても静かで、他の動物のいる気配がしない。モンスターもいなさそうでよかったな。


途中で鳥居の形をした祠が目の前にあった。これがおそらく、ザールがお供物を食べてしまった場所だろう。

皿の上に余ったフルーツを乗せて、皆手を合わせる。とその時、誰かの声が微かに聞こえた。目を開いてその声に耳を傾ける。

ここにいる人たちと違う声。聞いたことあるようなないような、不思議な感覚に陥る。

皆はその声について聞こえていないのか、去って行こうとする。

「な、なあ……男の声が聞こえなかったか?」

「いえ、全く。王子の耳がウサギ並みに良くなったのかもしれませんね」

「僕はウサギじゃない!」

カロリーヌの天然な言葉にツッコミを入れた後、その場から去ることにした。どうせ気のせいだろう。


一同がいなくなった後。姿を消していた声の正体である一人の男が、闇から現れて祠の前に立つ。全身真っ黒のスーツに、黒いネクタイ。黒い帽子を深く被り顔は見えない。

彼は満面な笑みを浮かべる。

先ほどのわらじ虫はブラックが操っていたのだ。森の精霊の怒りに触れたからでは断じてない。

「ふふふ。僕の可愛いコレクションを意図も簡単に倒すなんてね。とても強いな。そう思わないか、エンジェルちゃん」

「……」

その隣には金髪のロングヘアの女が立っていた。黒い首輪にヘッドホンを耳につけ、前髪が少し黒い。真っ黒なドレスを履いていた。

見た目は、ロボットに連れ去られた姫エミリに似ていた。彼女は全く喋らず、ブラックの黒い服にしがみつく。

彼はずっと欲しかった女が手に入ったので嬉しく、胸がバクバクと高まっていた。彼女にかっこいいところを見せたいようだ。

「でも僕が勝つから見ててくれよ」

エンジェルはこくりと頷き、ブラックのそばから離れようとしない。

「君を手に入れることができたのは、部下のおかげだ。さ、ついてくるといい。それに『ルーペント』のカケラをあいつらに見つけてもらう方が効率がいいからな。絶望感をとくと味わうがいい。モンスターを操ってかけらの在り処まで誘導し、この星を我々のものにする。世界征服を完了させて、王になってやる。そして闇属性が一番強いことを証明してみせる!」

闇属性と光属性は同じくらいの強さで、人を殺める能力を持つ禁断属性*闇属性*は虐げられてきたのだ。今こそ闇属性が強いことを全属性の奴らに見せつけてやろう。


二人はその場から闇の煙を使って姿を消し、カノーカ王国の地下のアジトへ戻る。

ブラックの目的はこの惑星を全て自分のものにして、悪の帝国を築きモンスターが住めるような素晴らしい国にすることだ。



一日前、エミリ姫は大きな口に大きな翼、長くて大きな手を持つロボットに連れ去られた。姫は何とかその場から離れるために何度も暴れたが、全く離してくれない。

「離しなさいよ!」

「は?嫌に決まってるだろ!黙れ!」

ロボットの中から野太い声がする。ロボットを操縦している人物の声だ。

エミリは頭を働かせて、説得することした。彼女は賢いのだ。

「ねえ、あなた。私を連れて何をするつもり?もしかして拷問とか処刑とかするつもり? そんなことしたら、レミリア国とバイレット王国の王様に殺されるわよ。メンツズタボロね」

「くっ、やかましい人間め!黙ってついてこいよ!」

彼はロボットを操縦して、親指で頭を押さえつけた。めり込んで喋れなくなる。

暴れるのは良くないわね。そのまま下に真っ逆様で、悲惨な目に遭ってしまう。彼女は少し声を出すくらいに留めた。息するくらいいいよね?

「んっ……!んっ……!」

「大人しくしてろよ!」

男が叫び声をあげて、そのまま空を飛んでいく。もはやなす術もない。


二人は滅んで真っ暗になった荒れ果てた国、カノーカ王国の城のそばに着地した。

城はヒビが入って崩壊しかけており、中は埃とススだらけ。綺麗な場所とは言えない。

城の入り口が開き、そこへ真っ黒い服を着た男が歩いてくる。同時にロボットの窓が開く。そこには四つの角が生えた紫肌の男ガレスが乗っていた。右目には海賊がしていそうな黒い眼帯をつけている。

「やあ、ガレス」

「アズキール陛下、連れて参りました」

ガレスは深くお辞儀をし、エミリ姫をアズキールに渡す。アズキールは、彼女が姫に即位していた時からずっと気になっていたのだ。

「ありがとう。この子がずっと欲しかったんだ」

彼女は彼の懐で手足を振り回して暴れまくる。その衝撃でアズキールの帽子が外れてしまった。

そこには、シプリート王子と同じ顔をした男の姿がある。だが髪は赤毛ではなく、漆黒のように真っ黒だ。

「シプリート……?」

「ん?誰だそれは」

「戦略結婚で出来た恋人です!」

頬を赤らめてそう言うと、彼はつまらなそうに鼻息を荒くした。

暗い顔をして、無表情で怒ってくる。恐怖しか感じれず、無言になる。

「他の男の名前は出すな!出禁にするぞ」

「では私はこれで失礼いたします。お二人でお楽しみください」

彼が作成したロボットの窓が閉まり、そのまま翼を広げて飛んでいく。

このロボットの中には、クラジウムという飛行物質が入っておりそのおかげで空が飛べているのだ。翼は飾りである。とても貴重で、滅多に手に入らないという。

この宝石はアズキールが鉱山の中でたまたま見つけたようだ。

この宝石と大量のお金を入手。そしていじめてきた人間から助けてくれたので、ガレスは彼の仲間になり募っているのだ。彼の圧倒的な操る力を見て、とても素晴らしいと感じた。

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