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リアの悲鳴を聞き、急いで家へ戻る
「大丈夫!?リア!」
勢いよく扉を開け、叫ぶ
そして__
「モグモグ…美味しいぃ♪最近はろくな物食べてなかったから…バクバクしゃーわせだオ~♪」
人の家で人のご飯を食べる不審者を見つけた
ゆっくり、近づく…
「?ここの家主さんかオ?………フベェ!?」
頭に思いっきり拳を振り下ろす
「いたぁ!何するオ!」
イラッ
「オーはご飯食べているオ!邪魔しないでほしいオ!」
イラッイライラ
「こっちのセリフだーーーー!」
「ヒゥ!?」
もう我慢の限界!
「ハクト様!?落ち着いてください!」
リアに後ろから抱きつかれるが、気にせず進む
「リアの作るご飯が美味しいのはわかるけど、こちとら訓練で腹すかせてるんじゃぁ!」
「ハクト様ーーー!?」
リアの絶叫が家の中に響き渡る
「ぼ、僕の名前はオトハ…この近くの洞窟に住んでて、あまりご飯食べてなくて…この家の前を通ったら美味しそうな匂いしたから…つい」
一旦落ち着き、不審者………オトハの話を聞く
「ハクト様?そろそろご機嫌直してください?」
リアに膝枕してもらいながら、頭を撫でてもらう
「はーい、直しますよ~」
機嫌直った!←単純
「…イチャイチャを目の前で見せられるオーの気持ち」
「コホン!…なら、訓練に付き合ってくれたら許してあげる」
リアに癒され、機嫌もなおったため提案する
「えー?で、でも…オーは戦うの嫌いだし」
引き気味にオトハが言う
「訓練してくれたら、ここに住んでもいいですよ?」
リアが提案する
「やります!やらせてください!」
即刻で食いついてきた…
その純真さ、心配になるわ
「では、ルールを説明します、どちらかが降参した時点で終了とします、また、相手を殺してしまうのはもちろん禁止です」
リアのルール説明を聞き、2人とも距離をとる
「(さっきはあー言ったけど、僕も今の自分がどこまで通用するのか、試したかったんだよな)」
オトハを見ると……
すっげー怯えてる!これでもか!というくらいに怯えてる!
「イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ…でも、ここに住めるなら……イヤダァ」
ほら!なんかぶつぶつ言ってるやんけ!
「そ、それでははじめ!」
リアの合図で、能力【魔王伝】を2%だけ発動させる
刹那___
雷のような爆音が響き、頬の皮から、血が流れる
「………………は?」
速すぎる!?見えなかった!?
オトハを見ると__
「…………アァ…アアア」
白目をむいていた
「えぇ…」
あんな速さを出しておきながら、なんで白目をむいてるんだ?
「…この能力…大きい音するから嫌なんだオー…………」
理由わかったわ、単純に大きな音が苦手なんだこの子
「降参…降参するオー……」
あっ、勝った
なんだろ、これが勝負に勝ち戦いに負けたって言うのかな
「オーの能力【雷神】は、主に雷を操る能力で…発動させると大きな音が出るから、オーは苦手なんだオ」
なんて不憫なのかしら
「と、とにかくオトハ様、今日からよろしくお願いします♪女の子の友人が増えるのは私もうれしいです♪」
リアが喜んでるならいいかな~
↑単純
オトハを見ると、疑問符を浮かべていた
「オーは、男だオ?」
「えぇ!?」
まさかの発言に、リアが叫ぶ
オトハの見た目は
紫色のロングヘア
黄色の瞳
華奢な体型
顔立ちも、美少女のように整っている
つまり、男の娘だった
「今日から、よろしくオ♪」
驚いている2人に気をとめず、そう言うオトハ
我が家に、男の娘が住むことになった