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※なんでもありなので注意
※地雷さんはばいばい
※伽羅崩壊有り鴨……
rd × pn
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『 ねぇ、 何が怖いの ? 』
「 …… ぺいんと 、 最近ぼーっとしてない ?」
らっだぁはそう言いながら、俺の頬に触れる。
指先は優しい。爪を立てないように、触れたまま離れない。
「 もしかして、 外に出たいとか……思った?」
「 …… ねぇ、 嘘でもいいから、今ここで否定して ? 」
否定しなければ、何が起こるか。
そんなこと、経験で知っている。
でも俺は、今日はすぐに言葉を返せなかった。
頭のどこかが、少しだけ……冷えていた。
pn 「 …… 別に 、 そんなこと …… 」
rd 「 うそ。 」
らっだぁの声は少し低くなる
「 俺の目見て言って ? 」
静かな支配。
声を荒げない。暴力もしない。
でも目の奥には、逃げ場を失う狂気だけがある。
「 …… 俺、 お前が好きすぎて、本当に壊れそうなんだよね 」
らっだぁはベッドの端に座り、俺の腰に腕を回すように引き寄せる。
「 ね、 ぺいんとがいなかったら……俺、もう俺じゃいられない 」
「 だから …… お願い。怖いこと考えないで 」
その 怖いこと が何か、 俺は聞けなかった。
( 怖いのは、… ほんとは俺の方じゃないの? )
( もう、何も自分で選べない。外の音も、空気の匂いも、全部らっだぁの手のひらの中 )
でも、それを言葉にする勇気もない。
なぜなら__
らっだぁの腕の中が、あまりにも「安心」だからだ。
「 なあ、 ぺいんと。 言ってよ 」
「 “ 俺のこと、大好きだよ ” って 」
返事をしないと、らっだぁは少しだけ笑って、首筋にキスを落とした。深く、逃がさないように。
pn 「 …… ん、 っ 」
rd 「 ねぇ 、 言って ?? 」
「 “ 好き ” って言わないと、 俺ほんとダメになっちゃうよ 」
そんなのズルい 。
だけど、少し震える声で答えた。
「 …… すき 、 だよ 」
「 らだ … のこと、 …… だいすき 」
その瞬間、
らっだぁはとろけたように笑って、強く抱きしめられた。
「 うん、 うん …… それだけで生きていける 」
「 ぺいんとが、俺の全部だよ 」
まるで、愛の告白のような呪い。
逃げられない。逃げたくない。
だけど、それは愛と呼んでいいのか。
俺は、自分の言葉が本音なのか、もう分からなくなっていた 。
。