テラーノベル
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深い深い海の底から這い上がる。
視界に広がる暗闇が青色に変わり、
青色が光に透けて空色に変わっていく。
光をはらんで輝く、海に浮かべた星のような泡と、 水面に揺れる太陽を眺めながらずっと上へと進む。
やっとの思いで空気を吸おうとして
ピ、ピピピ……
妙な息苦しさを感じながら目が覚めた。
ぐっと一伸びしてから、二度寝してしまわないようにと素早くカーテンを開ける。
薄暗い部屋に差し込む唐突な光に思わず呻き声が漏れた。
目を痛めないように、明るくなった部屋をぼんやりと眺めてから窓の外に目をやった。
水平線に、果てしなく広がる空。朝日を反射してきらきらと眩い光を帯びている海。
夏の朝の、熱をはらむ空気に少しだけ冷たい風が混じるこの時間帯が好きだ。
ピピピ……
二度目のアラームが耳に届く。
私の毎朝の日課は、この二回目のアラームで終わりを告げる。
名残惜しさを感じつつも制服に着替えて部屋を出た。 すぐ隣にあるお母さんの 部屋に向かって「おはよ」と声をかけ、キッチンへと向かう。
弁当箱を出し、昨日作り置きしておいた煮物やらを弁当に詰める。我ながら良い出来だ。
余った煮物が入ったタッパーにお母さんへのメモを残してから冷蔵庫に戻した。
学校の支度を終え、朝ごはんも済ませた頃にちょうどお母さんが起きてきた。
虚ろな目で机に並べたごはんを見ている。
「一口はちゃんと食べてね。残ったらラップして冷蔵庫に戻しといて。」
ほとんど毎日言っているこの言葉を聞いて、お母さんもいつも通り 頷いて返した。
洗い物を済ませて、お母さんがごはんを口に運ぶのを確認してから私は玄関へ向かう。
「行ってきます」と声をかけ、玄関のドアを開けると外の熱が私を包み込んだ。
窓から見える綺麗な景色とは裏腹に、この暑さと息苦しさは外に出るのを億劫にさせる。
そんな少し憂鬱な気持ちを抱えながら、私はいつもの通学路に足を踏み入れた。
#カンヒュBL
りた ~伝説のちくわ~
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コメント
1件
おはよう〜〜!!美月ゆめかだよ🌸✨ 第1話読んだけど、冒頭の海のシーンがめっちゃ綺麗で引き込まれた…!「海に浮かべた星のような泡」って表現エモすぎん?😭💕 でも現実パートの、お母さんとのやりとりがなんだか切なくて…毎日「一口は食べてね」って言わなきゃいけない関係性、何かあるのかな?って気になっちゃった。夏の朝の息苦しさと、綺麗な景色のギャップもいいね。続き読みたい〜!📖💫