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巨大な爆発の後 フィンの力が一気に爆発し、ヴァルドラの防御を打破した。広場は激しい爆風に包まれ、煙が立ち込める。誰もがその瞬間に戦局が変わったのを感じたが、フィン自身はその力に飲み込まれ、膝をついて倒れ込みそうになる。
「フィン!」ローザリンドが駆け寄り、彼を支える。
「大丈夫か…?フィン、しっかりして!」
フィンは荒い息を吐きながら顔を上げる。その瞳には、かつてないほどの決意が宿っている。
「俺…まだ、やるべきことがあるんだ。」
ドーベンが冷静に、しかし深刻な表情で言う。
「その力は限界を迎えている。これ以上は…無理だ。」
アリシアが少し離れた場所から見守りつつ、弓を構える。
「フィン、あなたの力には時間が限られている。だが、今こそ最後の一撃を放たなければ。」
その言葉に、フィンは震える体を奮い立たせ、立ち上がる。
「わかってる…でも、俺は絶対に諦めない。ヴァルドラを倒すために、俺の力を信じる!」
煙が晴れ、ヴァルドラの姿が再び現れる。彼はその体から黒いエネルギーを放ち、周囲の空間を歪ませている。顔には余裕を見せ、低く笑う。
「ふふふ…貴様の力ももう限界だろう。さあ、終わらせてやる。」
ヴァルドラは手を広げ、周囲の空間に圧倒的な暗黒の力を集中させる。フィンがその力を感じ取ると、体が震え、目がかすむ。
「くっ…やっぱり、まだ強いのか…」
その瞬間、フィンの胸に刻まれた王族の紋章が光り、再び強烈なエネルギーが彼の体を包み込む。
「…俺は、負けない!」
フィンは一歩前に踏み出し、力を振り絞る。王族の力が再び解放され、空気が揺れるような圧力が広がる。
アリシアはその動きを見逃さず、一歩踏み込んで弓を引き絞る。
「私も…決めるわ。」
矢を放つと、その矢は真っ直ぐヴァルドラに向かって飛んでいく。しかし、ヴァルドラはその矢を瞬時に打ち消す。
「ふっ…こんなもの、何の役にも立たん。」
だが、その瞬間、フィンが一気にヴァルドラに向かって突進する。
「うおおおおお!」
ローザリンド、ドーベン、アリシアがその後に続き、全力でサポートする。ローザリンドは槍を高く掲げ、ドーベンはD47を再度起動させてエネルギーを集中する。
フィンがヴァルドラの目前に迫り、その剣を力強く振り下ろす。その瞬間、王族の力が完全に覚醒し、フィンの剣からは純粋な光の刃が放たれる。
「これが…俺の力だ…!」
ヴァルドラの顔が一瞬、驚きに変わる。しかし、それも一瞬のこと。彼はその力を受け止めようとするが、光の刃が彼の防御を貫き、ヴァルドラの体を切り裂いていく。
「ぐあああああ!」
ヴァルドラの体が爆発的に崩れ落ち、巨大な爆発が広場を包む。
爆発が収まり、煙が晴れると、広場には静寂が広がっていた。フィンは膝をつき、息を荒くしながらその場に立ち尽くしている。
「…やったか…?」フィンが息を整えながらつぶやく。
ローザリンドがゆっくりと歩み寄り、フィンの肩に手を置く。
「ええ、あなたがやったのよ。これで、ヴァルドラは倒れた。」
アリシアも弓を下ろし、フィンを見つめる。
「でも、あなたの力には代償があるわ。これで終わったわけではない。」
ドーベンが静かに言う。
「そうだ…この戦いが終わっても、今後のことを考えなければならない。」
フィンはその言葉を受け入れながら、ゆっくりと立ち上がる。
「俺たちは、まだまだ続けるんだ…これからが本当の戦いだ。」
新たな道 フィン、ローザリンド、アリシア、ドーベンが並んで歩き出す。その背後には、まだ解決しなければならない数多くの問題が待ち受けている。
「次は何をすべきか、もうわかってる。」フィンが決意を込めて言う。
ローザリンドが笑顔で答える。
「うん、みんなで力を合わせて、未来を切り開くんだ。」
アリシアが静かに付け加える。
「そして、私は…あなたたちの力になりたい。」
ドーベンがその言葉にうなずき、四人は一緒に新たな道を歩み始めた。