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悟飯が入門して、しばらく経ったある日、珍しくテレビの前に、弟子たちが集結していた。

テレビに映された内容を見た天津飯は、血相を変えて、鶴仙人のもとへと向かう。


天津飯「鶴仙人様、大変です!」

鶴仙人「なんだ騒々しい。また悟飯の奴が、何かしでかしたか?」

天津飯「いえ、そうではありません! 西の都にて、人造人間を名乗る若者が、暴れまわっているのです!」

鶴仙人「何だと!?」


テレビのある部屋に急ぐ鶴仙人。


鶴仙人「こ、これは……」


そこには、エネルギー弾でレストランを破壊して嘲笑する、17号の姿が映し出されていた。


天津飯「どうしますか? いずれ、この山に来ないとも限りません」

鶴仙人「ぐぬぬ。しかし、どう見てもこれ、わしらでは勝てんだろ?」

天津飯「返す言葉もありません」

鶴仙人「どうしたものか……。ハッ! いい案を思い付いたぞ! 孫悟飯を奴の所へ向かわせ、同士討ちさせる」

天津飯「なるほど、その手がありましたか!」


鶴仙人「おいっ、孫悟飯。新しい仕事だ」

孫悟飯「鶴仙人様! お言葉なのですが……今、西の都が大変な状況になってるみたいで、僕はみんなを、助けに行きたいのです!」

鶴仙人「ほう、お前にしては、殊勝な心がけではないか。民を、そしてこの星を守るため、奴を倒してくるのだ!」

孫悟飯「良いのですか!? 仕事の方は……」

鶴仙人「免除しよう。今回だけの特例だ」

孫悟飯「はぁ! ありがとうございます! ですが、今のハンデを背負ったままでは、勝てる見込みが……」

鶴仙人「ふむ。そうだな。ではこうしよう! お前がわしに見せようとした、スーパーサイヤ人2とやらにまで、変身することを許可しよう」

孫悟飯「鶴仙人様!」

鶴仙人「だが実戦とはいえ、自分から攻撃しない・左手の人差し指以外は使わない・この二つの掟は守るんだぞ」

孫悟飯「はい、分かりました! では行って参ります!」


鶴仙人「フッフッフ。これで、いい厄介払いができた」


★★★★★★★


舞空術で西の都に到着した悟飯は、早速17号と接触することに成功した。


17号「ん、誰だ? まだ逃げそびれた人間が、残っていたのか」

孫悟飯「どうして、こんな事をするんだ!?」

17号「そうだなぁ。冥土の土産に、教えてやってもいいか。俺たちレッドリボン軍は、全人類を人造人間化し、一生働かせることを目的とした組織さ」

孫悟飯「人間を、ロボットにするということか?」

17号「ああ、そうさ。かくいう俺も、元人間の人造人間だ」

孫悟飯「どうして僕たちが、そんな事に従わなきゃいけない!?」

17号「人造人間はいいぞ。寝たり食べたりしないと、エネルギーを生み出せない人間と違って、充電一刺しで、多くの時間を行動に費やせる」

孫悟飯「そうだとしても、選ぶ権利はみんなにある。こんな脅しみたいなやり方、違うと思う!」

17号「せっかく教えてやったのに反抗かぁ。じゃあ殺すしかないか」


エネルギー弾を放つ17号。

ドラゴンボールP~もしも悟飯が勉強をおろそかにしたら~

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