「セイ~」
早朝、王都の外れにある、レンガで造られた3階建てのビル。その3階に男の情けない声が響いている。
名前を呼ばれた少女が、頭に毛布を被ったままベッドから起き上がった。
「へい……ま……?」
青色のパジャマに、背中まで伸びた綺麗なストレート。その温かな日だまりのようなオレンジ色の髪には所々寝癖がついている。
可愛らしい顔を眠たそうにしながら目蓋を擦り、頭に乗った毛布を引き連れたままベッドから降りる少女。
彼女が今いる部屋は、ベッドや机、椅子など、全てが白と黒で統一されたシンプルな部屋だった。男物が沢山あるところを見るに、元々そこは少女の部屋ではないようだ。扉を開けて、外に出る少女。
リビングとダイニングが兼用された部屋を通り、右側にあるキッチンを覗く彼女。だ********
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