「いやっ…やめてっ…!」
「…のじこ?」
妹の声がした。聞き間違えるわけがない。
周囲を見渡し、声がした場所を探す。
すると、玄関扉が開け放たれたままになっている廃屋が、
累の視界に飛び込んだ。
「おい、のじこ!そこにいるのか!」
嫌な予感がし、靴のまま玄関をあがる。
軋みをあげる廊下を真っ直ぐ走り抜け、
かび臭いリビングに飛び込むと、
そこには、のじこの体をおさえつける二人の若い男の姿があった。
「なんだよ、いいとこなのによぉ…」
ピアスをした男。
累とそう歳の変わらない少年が気だるげに顔をあげる。
そのすぐ下にのじこの泣き顔があり累は目を見開いた。
「お、お兄ちゃんっ!」
自分を呼ぶのじこの声を受け、
もう一人の男、指輪をした少年が歯を見せて笑う。
「ぎゃはっ!お兄ちゃんだって!マジかよ!」
「お前等…のじこになにしてんだよ!」
「見りゃ分かるべ**************
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